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独立は難しい?不動産業の開業に必要な4つのポイント

不動産業は独立が難しいといわれることがあります。なぜ不動産業での独立が困難なのでしょうか。不動産業における独立の実態と独立が難しい理由、独立にあたって失敗しないためのポイントを紹介します。

不動産業の独立は年々増加傾向

不動産業の独立は年々増加傾向

不動産業での独立は本当に難しいのか、公的な資料から不動産業独立の実態を確認してみます。

国土交通省は宅地建物取引業法の施行状況調査結果にて、2020年(令和2年)度末の宅地建物取引業者の数が127,215業者であることを発表しました。これは令和3年9月付に公開された最新の情報です。

過去20年間の推移で見ると、2001年(平成13年)度末の135,283事業者、2002年(平成14年)度末の132,440事業者と比べ減少していることがわかります。

ただし、ずっと減少傾向が続いているわけではありません。2013年(平成25年)度末の122,127事業者からは上昇に転じ、7年連続で宅地建物取引業者数は増加傾向にあります。2020年(令和2年)度末の対前年度比は1.3%の増加になりました。

なお、近年の宅地建物取引業者数の増加にともない、宅地建物取引士の新規登録者数も増加しています。2020年(令和2年)度末の新規登録者は26,602人、総登録者数は約110万人です。

出典:「令和2年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について」(国土交通省)

不動産業の独立が難しいといわれる理由

不動産業の独立が難しいといわれる理由

不動産業者が増加傾向にあることから、昨今では独立が困難ではないように思えるかもしれません。しかし、実際独立はできてもうまくいかない事業者も多く、独立は難しいものとされています。

不動産業で独立し、事業を継続させていくのが難しい理由として、集客や売上の確保が一筋縄ではいかないことにあります。それぞれ、詳しい理由を見ていきましょう。

集客が難しいから

不動産業界において、顧客の多くは営業マン個人ではなく、知名度のある不動産会社を選びます。知名度の高さは、信頼感につながるためです。

不動産業に新しく参入する場合、知名度では劣ってしまうため、会社独自の魅力をアピールするなど、顧客にとってのメリットを打ち出して集客する必要があるでしょう。

集客するには、会社の存在や魅力を知ってもらうための広告に力を入れる必要があります。そして、効果的な広告にするには相応の費用が必要です。

また、近年では「ポータルサイト」を利用して不動産を検索するのが一般的です。

ポータルサイトの仕様として、よくある機能は下記のふたつです。

・名寄せ・・・ポータルサイトでは、ひとつの物件を複数の不動産会社が同じ物件を掲載している場合、名寄せという処理を行っています。各物件の情報を一覧上にまとめて表示することが可能です。

・代表物件・・・代表物件とは、ポータルサイト利用者が検索で閲覧できる物件です。ポータルサイトの検索一覧上には、この代表物件しか表示されません。ポータルサイトに物件を掲載する際は、代表物件として扱われるようにしましょう。

加えて、代表物件に選定されるには、画像や物件コメントを充実させる必要があり、その分労力がかかります。不動産業で独立が難しいといわれるのは、広告費用や物件入力(ポータル掲載)の手間もあり、集客が思うようにいかない事業者も多いためです。

売上が安定しにくいから

不動産仲介業における売上は、物件仲介の手数料です。在庫を持たずにある程度の仲介手数料が入ってくる点は大きいですが、一方で、毎月一定の売上を見込むのが困難という一面があります。

不動産業は、小売業やサービス業などとは異なり、客単価は高額です。しかし、契約に至るまでに時間がかかったり、相談があっても契約にこぎ着けられなかったりすることもあり、毎月の売上見込みが立てにくく、契約状況次第では売上がほとんど立たない月が出てくることもあります。

このように、不動産業は売上が不安定になりやすいことから、集客の仕組み化や新規顧客の開拓、仲介手数料以外の収益化の仕組み、などを常に考えておかなくてはなりません。売上の不安定さも、不動産業の独立が難しいといわれる理由です。

不動産業の独立で失敗しないためには?

不動産業の独立で失敗しないためには?

不動産業の独立は、集客の面や売上の不安定さから難しいといわれるものの、なかには独立に成功する事業者もあります。

不動産業で失敗しないためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。失敗を防ぐ4つのポイントを紹介します。

他社との差別化を図る

他社と同じターゲットで集客を行っても、顧客は規模の大きい不動産業者や知名度のある不動産業者へ流れてしまいます。

不動産業の独立で失敗しないためには、他社と同じように集客するのではなく、差別化を図ることが重要です。

たとえば、下記のようにターゲットや物件を絞り込んで訴求するようにします。

・女性向けの賃貸物件を専門にサービスを提供する
・ハイグレードマンションを専門にサービスを提供する、など

さらに、差別化したサービスの魅力を顧客にしっかりメッセージとして伝えられるように、広告をうまく利用して集客を図ることも大切です。

知識を身につける

不動産業の経営には、それぞれの事務所において5人につき1人以上は、宅地建物取引士の資格を有した人材が必要です。有資格者の雇用もできますが、不動産業への理解を深めるためにも、事業主自身が勉強をして宅地建物取引士の知識を身につけることも大切です。

事業主自身が資格を得ることによって、事業への理解が深まるだけでなく、開業時のコストも抑えることができます。

また、不動産業の独立で失敗しないためには、不動産業に関する知識だけでなく、経営者としての知識を身につけておくことも必要です。たとえば、財務や経理に関する知識があれば、経営状況を把握でき、経営のかじ取りもしやすくなります。

開業資金を十分に用意する

開業規模によっても異なりますが、少なくとも400万円以上は開業資金として用意しておく必要があります。

不動産業を行うためには下記の資金が必要です。

・事業所の確保
・保証協会への加入

【法人で開業する場合】
・定款作成や登記の費用
・顧問税理士に支払う費用、など

これらを考えなくてはなりません。

また、開業資金400万円以上というのは、あくまでも開業に要する費用です。開業後は、事務所の家賃などの固定費、広告宣伝やポータルサイト掲載など営業活動費など、ランニングコストも発生します。

開業資金だけでなく、その後に発生するランニングコストも見越して、多めに必要な資金を見積もって用意しておくことが大切です。開業早々に資金不足に陥ると、業務に支障が出るなど、思うように事業をスタートできないことも考えられます。

業務効率化システムを導入する

不動産業でも、不動産仲介業は多岐に及びます。

・顧客の問い合わせ対応
・物件管理
・ポータルサイトへの物件掲載
・内見対応、など

いずれの業務も売上を安定して出すのに重要な業務ですので、おろそかにはできません。

不動産仲介で必要な業務をまんべんなく、かつ適切に行うには、業務効率化システムの導入も検討しましょう。システムを導入すれば、データの管理や作業にかかる時間を削減できるほか、セキュリティ面の向上にも役立ちます。

不動産業の業務効率化システムなら、「いえらぶCLOUD」をご検討ください。

いえらぶCLOUDは、インターネット上からデータ管理ができる、クラウド型の不動産業務システムです。不動産仲介に関連するさまざまな業務の自動化、一元管理が可能なシステムとなっています。

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業務効率化だけでなく、独立を目指すあなたの『WEB担当』として不動産開業をトータルサポートしています。

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・マッチングメールによる追客強化
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作業の自動化や収益アップの課題をあわせて解決したいなら、いえらぶCLOUDの導入をご検討ください。

まとめ

不動産業での独立は、売上の不安定さ、集客の面から、難しいといわれることがあります。

しかし、独立で失敗する傾向を知った上でしっかり対策を行えば、不動産業の独立を成功させることは十分に可能です。開業前に入念な準備をしておきましょう。

この記事を書いた人いえらぶコラム編集部

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某IT企業でSEOのノウハウを学び、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産や税金、車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。

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