【2022年最新】不動産業界のマーケティング手法の変化。有効な施策と課題を紹介
目次
業務効率化や集客力アップには効果的なマーケティング戦略が欠かせません。しかし、不動産業界では、社会情勢の変化により従来までのマーケティング手法が通用しにくくなってきました。
今後もマーケティング戦略の施策を反響につなげていくためには、現在の社会情勢を考慮した手法を取り入れる必要があります。ここでは、不動産業界のマーケティングについて解説します。

不動産業界従来のマーケティング戦略では反響につながらない
従来の不動産業界のマーケティングは、直接的な営業や紙媒体のチラシを配布するやり方が主流でした。しかし、現在においてそれらのマーケティング手法は効率があまり良くありません。そこで、Webを活用したマーケティング手法を取り入れる必要があります。
個人のインターネット利用率は83.4%
PCやスマートフォンなどの普及により、インターネット利用率が増加しています。
総務省の「通信利用動向調査」によると、2020年の個人のインターネット利用率は83.4%でした。ここ数年で大きな変化はありませんが、8割以上の人がインターネットを利用している状況です。(出典:統計調査データ:通信料動向調査)
不動産情報においてもインターネットで調べる人が多いです。株式会社リアルネットプロの調査によると、不動産会社に行く前にインターネットで情報収集をする人の割合は全体で77.7%でした。不動産屋に足を運ばなくても、物件の比較や検討をしていることが示唆されます。
また、PCよりもスマートフォンからのアクセスが多いのが、ここ数年で見られる傾向です。弊社運営の不動産ポータルサイト「いえらぶ」の4月のアクセスデータで、モバイル比率は81.5%でした。
このような背景から、不動産業界のマーケティングには直接的な営業やチラシといったオフライン施策だけでなく、インターネットを活用したオンライン施策も必要といえます。オンライン施策を行う際は、ユーザーがどのようなデバイスを使用してアクセスするかを考慮することも重要です。
競合はWeb集客を当然のごとく実施している
上述したような状況下で競合他社の多くはすでにホームページや不動産ポータルサイト、SNSなどを活用した集客を実施しています。
まだWeb集客を実施していないなら、なるべく早く取り入れなければなりません。その上で差別化を図ることも必要です。Web上で自社ならではの特徴や強みをアピールしましょう。次項では具体的な差別化の施策を紹介します。

競合と差を付ける!不動産のWebマーケティング戦略
競合他社と差を付けるためには、次のようなWebマーケティング戦略を実施する必要があります。
自社ホームページの活用
大半の不動産会社では不動産ポータルサイトに物件を掲載しています。不動産ポータルサイトの利用は不動産Webマーケティングの中でも主流な方法になっているため、物件情報を掲載するだけでは競合他社と差別化を図ることはできません。
そこで、今後は自社ホームページの制作にも力を入れるべきでしょう。自社ホームページにはあまり重点を置いていない不動産会社も多いです。そのような中で、自社ホームページに物件を掲載することで他社との差別化を図れます。
加えてコンテンツマーケティング施策を推奨します。コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを配信し、そこから顧客獲得につなげる手法です。
また、価値のあるコンテンツを自社ホームページに掲載することは、検索エンジン経由で集客するSEOにも効果的です。その他、コンテンツマーケティングの詳細はこちらで紹介しています。ぜひ参考にしてください。 不動産会社がマーケティングを駆使して集客を増加させるためには?
ホームページを開設するには、Web制作の専門的な知識が必要になるため、自社内での制作が「難しい」と感じる方も多いでしょう。その際は、「いえらぶCLOUD」におまかせください。4,000以上の制作実績があり、不動産に特化した反響獲得につながるホームページを制作できます。
反響獲得にこだわったホームページに興味があれば、まずはいえらぶCLOUDをご検討ください。経営状況を細かくヒアリングし、最適な提案をします。
Web広告の活用
インターネットを普段から使用しているユーザーならWeb広告を目にする機会も多いです。そのため、Web広告を出稿すれば効果的に集客できるでしょう。
Web広告には、リスティング広告やディスプレイ広告などがあります。リスティング広告は、Googleなどの検索結果ページに検索キーワードに連動してテキスト形式で表示される広告です。地名や物件名などで検索しているユーザーに訴求できます。
ディスプレイ広告は、Webサイトの広告枠に表示される広告です。検索キーワードに連動するリスティング広告とは異なり、Webサイト内のコンテンツに連動して表示されます。潜在層へのアプローチが可能で、幅広く集客するのに役立ちます。
いずれも数字で実績を把握できるのが紙媒体の広告との大きな違いです。効果が薄いと判断したら、出稿を取りやめることや、広告の内容を改善して再掲載することができます。
https://ielove-cloud.jp/blog/entry-04272/
SNSの活用
Facebookをはじめ、TwitterやInstagram、TikTokなどのSNSを活用することで、検索エンジン以外からも集客できます。SNSならWeb広告と違って情報を掲載するのに費用がかかりません。
物件の写真や間取りなどを掲載しておけば、物件探しをしている人の目に留まるでしょう。新着物件や展示会の告知などを行うのも効果的です。
MAの活用
MA(マーケティング・オートメーション)とは、マーケティング活動を自動化できるツールです。MAの主な役割は見込み客へのアプローチを行い、より購買意欲の高い見込み客を顧客化することです。
MAを活用することで、Web広告の実績を基に配信設定を自動で最適化したり、メルマガを配信したりできます。集客業務の効率化にもつながるでしょう。

効果的なマーケティング戦略。最大の課題は「人手不足」
マーケティング戦略を思案して実施する際に、リソース不足が課題のひとつとして挙げられます。「施策を考えたけど人手不足で実行に移せていない」と悩む不動産会社も少なくありません。
それでは、この項目では人手不足を解決するための方法について紹介します。
解決に導くのは「DXの推進」がカギ
DXというのはデジタルトランスフォーメーションの略です。これまでのアナログな手法からIT技術を取り入れた手法へ切り替えることを指します。たとえば、先述したMAもDX施策のひとつです。
DX化が推進されている理由として、人手不足への対応や業務効率化の必要性などが挙げられます。また、DX化が進むことで、消費者のニーズに応えられるようになることも多いです。そのため、不動産会社と顧客の双方にとってメリットがあるといえます。
ただ、MAでDX化を図る際は、見込み客へのアプローチはできるものの、顧客情報の管理は難しいです。そこで、CRMの導入を検討してみると良いでしょう。
CRMの導入なら「オールインワンシステム」
CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)とは、顧客情報の管理を行うためのツールのことです。見込み客を対象としたツールであるMAとは異なり、CRMは既存顧客を対象としています。既存顧客と良好な関係を構築して顧客満足度の向上を図れます。
いえらぶCLOUDには「CRM機能」も付いており、自動顧客登録や自動追客、反響分析などを行えます。これまで手動で行っていた顧客情報の管理を自動化できるので手間を削減し、人的ミスも削減できるでしょう。データを可視化し、分析することで利益の最大化も図れます。
CRMを活用することで、これまでなら逃していたかもしれない来店や内見の機会を獲得し、利益につなげることが可能です。
不動産会社でDX化を進めCRMを導入するなら、ぜひいえらぶCLOUDの利用を検討してみてください。

まとめ
不動産会社でマーケティングを行う際には、Webの活用が必須です。自社ホームページを開設し、SNSやWeb広告も活用しながら、Webでの集客に注力しましょう。
人手不足が深刻化しているため、その対応策としてDX化を進めることも必要です。MAを導入することで、マーケティング活動を自動化できます。それとあわせて、CRMで顧客情報の管理も自動化しましょう。ITを積極的に取り入れることで、手間の削減だけでなく利益の最大化も実現できます。
