賃貸管理の日常清掃とは?誰がおこなうのかや重要性について解説

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縁の下の力持ちといったポジションの賃貸管理ですが、さらに物件の清掃に関しては、日常で触れられることはあまりありません。
しかしこの賃貸マンションやアパートの日常清掃は、空室を減らして経営を安定させていくうえでも、重要な役割を果たします。
そこで今回は、賃貸管理の日常清掃とはどのようなものか、誰がおこなうのかや、その重要性について解説します。
賃貸管理の作業を見直したいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。

賃貸管理の日常清掃とは?
まず日常清掃の内容などについて、おさらいしてみましょう。
共有部分の清掃やメンテナンスをおこなう仕事
日常清掃は入居者のお部屋ではなく、共有部分におこないますが、だいたい以下のような場所が対象になります。
共用玄関周辺(ホール、ピロティ―、アプローチ)
共用通路、階段、エレベーター
集会スペースなどの共用施設
外回り(駐車場、駐輪場、植え込み、その他床面や地面
これらについて、ごみやほこりの除去、掃き清掃、水拭き、洗剤洗浄などをおこない、美観と清潔を保ちます。
外回りの植栽や土の地面は、定期的に剪定や除草をおこないます。
都市部で植栽の手入れは関心度が低めですが、地方出身の方は雑草が大きく成長しているような状態を嫌いますので、簡単に刈るだけでも、常にきれいにすることをおすすめします。
日常清掃と特別清掃
ここまで触れてきたのが日常清掃の内容ですが、これとは別に特別清掃をおこないます。
特別清掃は、住宅の年末大掃除にたとえると分かりやすいですが、清掃の必要頻度は低いが、定期的に実施して美観を保ったり、傷みを防ぐものです。
高所を含むガラス窓のクリーニング、床面の高圧洗浄で、ふだん落としにくい汚れの除去、高所のすす払いなどをおこないます。
大規模な分譲マンションなどでは、これらの特別清掃のうち高所がらみでないものは、定期清掃として年数回の頻度でおこなう場合もありますが、賃貸物件では少ないケースです。
日常清掃の費用
賃貸物件の日常清掃を外注した場合、地域による価格差はありますが、おおよそ以下の頻度で、月に2万円ほどです。
(頻度:週1回、一回所要:1時間、人員:2名)
そう規模の大きくない物件であっても、この頻度にくわえてもう少し補った方が良い状態を保てるでしょうが、専門業者への依頼はこのくらいで良い場合も多いでしょう。貯水槽の清掃の義務とは?想定されるトラブルや作業の流れについて解説
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賃貸管理の日常清掃は誰がおこなうの?
賃貸物件の日常清掃は、専門業者への依頼でおこなうだけではありません。
管理会社
日常清掃は管理会社のスタッフ、あるいは部署や系列会社で担当している場合も多いですね。
管理会社のスタッフが加われば、日頃から各物件の状況をチェックしやすくなり、電灯やそのほかの設備の不調にも気付くことができます。
また、自社物件では経費を抑える効果も出てきます。
大家さん
物件のオーナーが日常清掃に加わって、日頃から物件の様子をよく見ているというのは、良いことでもあります。
設備の更新や、外観の補修などについて、管理会社と大家さんとで円滑に話が進めやすくもなります。
しかし、大家さんは清掃のローテーションに加わってもらうというより、巡回された際に、目立った汚れがあるときに清掃をしていただく、というスタンスの方が良いでしょう。
管理会社に依頼して費用も支払っている仕事として、定期的な清掃がおこなわれているというのを基本にすべきなのです。
そして、そのローテーションの間に起きた汚れなどに、柔軟に対応してもらうようにします。
清掃業者
専門の清掃業者は、落としにくい汚れに対処するノウハウを持っていますので、依頼をすることでそのような汚れもきれいにしてもらえます。
先ほど触れた、専門業者への依頼価格の相場ですが、実は同じ内容で1万5千円から2万5千円くらいまでの開きがあります。
実際に清掃のクオリティが高い場合もあれば、下請けの中間マージンがあるためであったり、費用対効果はさまざまですので、事前に評判などを確認するのも良いでしょう。
専門業者は入居中のお部屋に出入りする配水管の清掃や、退去後のハウスクリーニングも依頼することが多いので、信頼のおける会社をふだんから探しておきましょう。
また、プロに依頼しているからと言って、それだけで満足のいく結果になるとは限りません。
「ここまでやってほしい」というのと一致していない清掃内容である場合、実際に清掃の担当者と打ち合わせをすることも大事です。
また、日常のちょっとした汚れに即対応することが物件の印象アップには効果的ですので、専門業者と内部スタッフをうまく使い分けて、経費と美観のバランスを保ちましょう。
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賃貸管理の日常清掃の重要性
最後に、共有部分の美観と清潔を保つことの大切さに触れたいと思います。
入居者の満足度を保つ
ある程度以上の年数、不動産に従事している方ならお分かりと思いますが、「家が汚くて死ぬ人はいない」というのは間違いです。
身の回りの環境が清潔できれいに保てていると、人はストレスを感じにくく、健康でいられる点、昨今のゴミ屋敷やセルフネグレクトとの相関において言われるようになりました。
賃貸人から管理を受託した立場として、室内の掃除はできませんが、できる限り入居者の方に良い環境を提供することが大事ですね。
そのような環境を整えておけば、長期にわたって住んでいただけるという効果もあります。
募集の際にも有利になる
空室の募集をおこなって、お客様が内覧に来られたときの印象も重要です。
「お部屋の中はきれいだけど、廊下はクモの巣が張っていて電灯が切れていたから、ほかの物件にしよう」となることもあります。
「共有部分は明るく清潔に」を目指しましょう!
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まとめ
賃貸管理の日常清掃とはどのようなものか、誰がおこなうのかや、その重要性について解説しました。
つい後回しにしがちな物件の清掃ですが、借り手市場となって賃貸物件の客付けの競争が激化した現在、細かい点で他の物件と差が出ます。
仲介だけでなく管理業務も収益アップのポイントとお考え頂いて、ぜひいえらぶCLOUDの導入もご検討ください!
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