賃貸管理

貯水槽の清掃の義務とは?想定されるトラブルや作業の流れについて解説

居住用の物件では、一人当たり1日数百リットルにもおよぶ水を使用します。

その水を集合住宅で安定してまかなうために必要なのが貯水槽で、適切に維持管理することが義務付けられています。

そこで今回は、貯水槽の清掃の義務とはどのようなものか、想定されるトラブルや作業の流れについて解説します。

管理業務に従事される方は、ぜひ最後までお読みください。

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貯水槽の役割や、想定されるトラブルは?

貯水槽の役割や、想定されるトラブルは?

まず、貯水槽の役割や、関係するトラブルについておさらいをします。

貯水槽の果たす役割

貯水槽は、マンションなどの各戸に必要な水圧を確保するために水をためておく設備のことです。

ある程度以上の規模のマンションなどは、取水が集中して水道管からの給水圧だけでは足りなくなってしまうため、一度水を貯える必要があるのです。

この貯水槽は、災害などで水道からの供給がストップした際に、すぐ断水せずに最小限の備蓄の役割を果たすこともできます。

貯水槽は工業用水や、純粋に備蓄の目的でも設けられる場合がります。

貯水槽の清掃を怠ったら?

貯水槽は、水道法や建築物衛生法、地方自治体の条例などによって、適正な管理が義務付けられています。

これらの法令に沿って、オーナーや管理会社は常に安全で衛生的な水を供給できるよう、適切な管理と定期的な清掃をおこなわなければなりません。

法令上の義務を怠っていることが明らかになった場合は、罰則や罰金が課せられることがあります。

また、清掃が不十分で、水の変色やにおいなどが出た場合は、入居者の方からのクレームとなったり、最悪の場合は退去や管理業務の終了につながります。

貯水槽内で動物の死骸が見つかったなどのトラブルは、噂として非常に広まりやすく、オーナーや管理会社としては痛手となりかねません。

飲用水に関しては誰でも非常に敏感になるため、もしクレームが起きた場合にはすぐに水質調査のうえ、原因や安全性、復旧時期について説明をおこないましょう。

清掃を怠って生じる追加コスト

点検や清掃の回数が少なく、汚れが取りにくくなった場合は、清掃を依頼した際に過大なコストがかかる場合があります。

また、清掃のインターバルが長いと水槽の老朽化を早め、貯水槽の交換時期を早めてしまいます。

貯水槽の清掃に限らず、賃貸物件の管理は修繕などでこまめな対処をおこなうことで、長い目で見たときのコスト抑える結果になることがあります。

たとえば生活用水を井戸でまかなっているようなケースでは、井戸の水量を保つために定期的なメンテナンスをおこなうのが良いとされています。

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貯水槽の清掃に関する法的義務は?

貯水槽の清掃に関する法的義務は?

それでは、貯水槽清掃の法的義務の内容を見ていきます。

貯水槽の法的な分類 

まず、居住用物件の貯水槽は規模によって以下の2種類に分類されています。

簡易専用水道(10㎡を超える貯水槽)
小規模貯水水道(10以下の貯水槽)

この法的な分類によって、監督する法令が異なります。

貯水槽の清掃に関する法的義務

簡易専用水道は、水道法によって1年に1回以上の定期的な点検と清掃が義務付けられています。

点検の目的は、有害物や汚水の混入による汚染の確認や防止です。

水に異常が見られる場合は水質検査をおこない、検査で異常が発見されたら給水を停止して、関係者に連絡しなければなりません。

10㎡以下の小規模貯水水道も、各自治体による管理基準によって管理するのですが、基本的には簡易専用水道と基準は変わりません。

さらに、ビル菅法(建築物環境衛生管理基準)によっても、総面積が3,000㎡以上のビルは年一回の貯水槽清掃が義務付けられます。

貯水槽の清掃をおこたった場合の罰則

小規模貯水水道については罰則がないのですが、簡易専用水道の場合は、貯水槽の清掃を怠った場合の罰則があります。

物件のオーナーや管理者は年に1回の清掃を怠り、違反が認められた場合、懲役または最大で100万円の罰金刑となる可能性があります。

入居者の生命に関わる水の管理ですので、罰則以前に手抜きはせずに対応が求められるところでしょう。

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貯水槽の清掃の流れ

貯水槽の清掃の流れ

管理会社の方が、貯水槽清掃の依頼をする際の流れを確認しましょう。

貯水槽清掃の依頼

まず、貯水槽の大きさと前回の清掃時期を確認します。

定期的に依頼をおこなうものなので、以前の経緯を記録しておき、すぐに対応できるのが望ましいでしょう。

清掃を依頼する業者は、以下の基準で選定をおこないます。

都道府県への「建築物飲料水貯水槽清掃業」の登録の有無
事前サポートやアフターサービス、保証
作業は自社で実施するか、下請けの場合は適切に監督すること
費用が適切か

建築物飲料水貯水槽清掃業は、なくても事業は可能なのですが、必要な機材を所有し、作業監督者を配置し、研修をおこなっているなどの要件を満たしている証明です。

費用は他社と比較して安くても、追加料金に分かれている場合があるので、その点は確認が必要です。

このほか貯水槽だけでなく、各戸に供給するための水圧を作る加圧、給水装置の点検、清掃も可能な業者を選びましょう。

業者との打ち合わせで日時や内容が確定したら、入居者の方に断水のお知らせをするための掲示やポスティング、メールなどの準備をします。

貯水槽清掃作業の流れ

清掃の一般的な作業の流れは以下です。

構内の点検と水質検査
排水、断水
槽内清掃と消毒
水張と再度の水質検査

最初の点検と水質検査で、作業内容を決定して作業準備をおこないます。

槽内清掃は洗剤を使用せず、ブラシなどの水洗いで汚れを落とし、一度槽内のふき取りをします。

消毒と水張ののちに、再度水質検査をおこないます。

清掃結果の確認や、水質検査の際などは管理会社の方も立ち会いをしましょう。

貯水槽清掃作業の料金相場

清掃の料金は、10㎡未満の場合は5万円ほどで、20㎡を超える大型の貯水槽で10万円前後となります。

作業内容はそのままに、なるべく料金を安く抑えたい場合、出張料金がかからない近隣の業者を探すのが良いとされています。

また、丁寧な作業をしてもらいやすい時期として、浄化槽清掃の繁忙期である梅雨から夏季を外すのが良いでしょう。

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まとめ

貯水槽の清掃の義務とはどのようなものか、想定されるトラブルや作業の流れについて解説しました。

不動産の管理業務の強力な業務支援パートナーとして、ぜひいえらぶCLOUDの導入をご検討ください。

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株式会社いえらぶGROUP

この記事を書いた人株式会社いえらぶGROUP

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