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不動産会社を経営する魅力とは。経営にまつわるリスクと成功例を紹介!

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新たに不動産業に取り組む方も、経験を活かして独立開業を目指す方も、不動産会社経営には多くの魅力があります。しかし、事業にリスクはつきものです。魅力的な側面ばかりを見てしまうと、思わぬ落とし穴にハマってしまう危険性も考えられます。

そこで今回は、不動産会社を経営する魅力やリスク、成功例や成功のポイントなどを解説します。

不動産開業を成功させるために

不動産会社を経営する魅力とは?

ではまず、不動産会社を経営する魅力の方から挙げていきますが、財務上は意外にローリスクであることがポイントかもしれません。

投資額の少なさ

不動産会社を開業するうえでの初期投資額の大まかな内容は以下のとおりです。

■一人での開業で、不動産協会に加盟した場合

法人設立費用 約24万円
不動産協会加盟の入会金 130万円~180万円
宅建業者免許申請料 33,000円
事務所設置の初期費用 0円~20万円
車両などその他諸経費 0円~200万円

合計で約400万円ほどが開業にかかる初期費用になります。

車両や事務所にできる物件をもともと所有している場合は、初期費用を抑えることが可能です。

これは次項で触れるリターンの大きさを考えれば、ローリスクの範囲ととらえる人が多いのは納得できます。

また、諸事情で閉業する場合も、仲介業務中心で在庫物件を持っていなければ、清算時の返済は低く抑えられることになります。

また、在庫を持たなければ、買主への契約不適合責任の賠償も生じません。

賃貸業の場合も、投資として株式やFXなど他の投資と比較しても、不動産は利益出しに時間がかからず、利回りも高く、売買の相場が下がっても賃貸料は下がりません

リターンの大きさ

不動産会社が一件の取り引きで得られるリターンが大きい点については、すでにご存じのとおりです。

具体的には、売買の媒介で、3,000万円の物件の成約1件で96万円、売主買主双方からの手数料授受のケースでは最大192万円の仲介手数料を手にできます。

仕入れをおこない売主となって取り引きをする場合は、相場上高額の販売益を設定できるため、さらに多くの収入となります。

賃貸の仲介では取り引き1件につき賃料1か月分、管理の手数料は賃料の5%程度と、売買より儲けは少ないですが、堅実で安定した収益となります。

独自路線を打ち出せる

不動産会社の経営は、エリア内での自社の特色を明確に打ち出すことで、集客がしやすくなり、結果に結びつく業種です。

独自のアイデアを反映させてお客さまのターゲット、エリア内で特色ある物件の取り扱い、得意なサービス内容などを打ち出し、反響を集めて成功をつかむことができます。

具体的には、「セキュリティを考慮した女子学生専用賃貸物件の扱いが多い」「売却に強く、高く売るノウハウがある」などのセールスポイントです。

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不動産開業を成功させるために

不動産会社を経営するリスクとは?

続いて不動産会社を経営するリスクですが、比較的立ち上げ時の経営企画の内容の差に、リスクにつながる問題がひそんでいるようです。

不動産会社の経営は事業である以上、相応のリスクも伴います。リスクにつながる原因には、不動産会社立ち上げ時の経営計画と現実とのあいだに差が生じることが挙げられます。

計画性の不足で業績が上がらない

計画性とは、当初にたてる売上などの段階的目標と、それを実現するためのスケジュールを指しますが、この計画性がなければ、仕事の優先順位がつきません。

とくに開業準備時は、法定の手続きに追われる中で並行して、自社の特色、体制、商品をインターネットなどで公開しアピールする準備が必要です。

また、法定の手続きには順序が存在しますので、手続き漏れにならないために、スケジュール作成は重要になります。

開業直後は売上が安定しない

不動産業は、開業後すぐに売上が立つ仕事ではありません。契約が成立すれば大きな収益を得られますが、起業して早々に安定収入を得るのは難しいでしょう。

特に売買仲介であれば、不動産は高額なため顧客も売買を決断するまでにじっくりと時間をかけます。最終的に売買成立に至らないことも珍しくないため、時間を費やしたものの売上ゼロという事態も起こり得ます

売上が安定する前に資金が尽きれば、事業の継続は難しくなるでしょう。成果を出せないまま、せっかく立ち上げた不動産会社を倒産させる羽目になるケースもあります。

不動産業で成功するためには、いかに業務を軌道に乗せるかを入念にシミュレーションしておくことが重要です。

業務量と労働量のバランス配分がうまくいかない

独立開業の場合、企業に所属していた時にだれかがやってくれた仕事を、開業時は自分でやらねばなりません。

特に開業準備と開業当初は雑務が多く、それら業務の負担量を読み違えてしまうと、重要な集客業務にいつまでも注力ができないことになりかねません。

仲介の会社設立だけでも、宅地建物取引士の設置もしくは自ら資格取得、事務所の設置、宅地建物取引業者免許の取得、協会の加盟など、やるべきことがたくさんあります。

開業するにあたって、業務負担と業務効率の事前の読みが、経営のリスクの高低を大きく左右することになるのです。

強みや独自性を発揮できず、反響が薄い

不動産会社を開業する際、最大のリスクは、お客さまも業界関係者も「自社の存在をまだ誰も知らない」ことかも知れません。

不動産会社の知名度は不動産を探す際に重要視されます。物件情報検索に関する調査によると、アンケート回答者の4割が特定の不動産仲介会社に直接問い合わせるというデータが出ています。ポータルサイトが発達した2023年現在もWEBサイト訪問や電話問い合わせは一定の需要があるのです。知名度が無ければ問い合わせが行われることは少ないでしょう。

参照:「不動産仲介会社に関するユーザーアンケート」を実施

エリア内には古株の同業者が盛業の中、強みや独自性がないまま自社の存在をアピールして、集客をしていくのは難易度が非常に高くなります。

開業前に企画をした独自性を、オープンと同時に自社ホームページやポータルサイトで展開できる準備ができあがっていることは、反響を得るために不可欠な準備です。

このほかエリア内で同業、関連業者と良好なパイプを形成できない状況は、経営のリスクとなります。

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不動産会社経営を成功に導くためのポイント

不動産会社を開業する前に成功する可能性を少しでも上げておきたいものです。業務を円滑に進めるための5つの対策を紹介します。

開業にかかる初期費用を抑える

会社の運営や必要経費に使える資金は多いほど安心です。1円でも多くの資金を確保できるよう、開業にかかる初期費用を可能な限り抑えましょう。

初期費用を抑える方法として、全国宅地建物取引業協会連合会(全宅)や全日本不動産協会(全日)といった保証協会への入会が有効です。

保証協会へ入会して弁済業務保証制度を利用すれば、1,000万円かかる営業保証金を60万円の分担金に抑えられます。浮いた費用を会社の運営資金に回せば、余裕をもって業務にあたれるでしょう。

保証協会への入会は必須ではありませんが、そのメリットの大きさからほとんどの不動産会社が入会しています。保証協会に加入するメリットについては以下の記事でも紹介していますので、あわせてご覧ください。不動産の保証協会全宅?全日?ハトとウサギの違いはなんだ? 

他社と差別化を図る

数ある不動産会社との競争を勝ち抜くには、他社にない強みを作り、差別化を図りましょう。地域のケアハウスと連携して高齢者向けの賃貸サービスを展開する、ペット可物件の貸出に特化するなど、ターゲットを絞るのが有効です。

住まいの相談だけでなく人生設計から相続の相談まで、網羅的に対応できる体制を整えられれば、顧客一人ひとりとの付き合いを維持できます。

「この会社なら信頼できる」と思われる付加価値を提供できれば、顧客に選ばれる会社になれるでしょう。

幅広い人脈を形成する

不動産業はひとりではできない仕事です。業他社や不動産のオーナー、地元の工務店、融資に関わる金融機関などとの人脈を積極的に構築しておきましょう

これらの人脈を構築できていれば、近隣の物件情報を共有してもらえたり、融資手続きのやり取りがスムーズになったりと、多くのメリットを得られます。営業活動を有利に進めるためにも、人脈形成には常に注力すべきです。

集客方法に工夫を凝らす

会社を立ち上げたあと、ただ待っているだけでは十分な集客を見込めません。反響につなげるには、集客方法に工夫が必要です。

不動産会社の集客方法には、オフラインとオンラインの2種類があります。

【オフラインの集客方法】

・ポスティング
・ティッシュ配り
・イベント・セミナー
・電話

【オンラインの集客方法】

・ポータルサイト
・自社ホームページ
・ブログ
・SNS
・Web広告

自社ホームエージを活用すると見込み客の獲得や追客から成約につなげるチャンスを広げられます。そのため、自社ホームページはできるだけ早く立ち上げるのがおすすめです。ただし、自社ホームページは開設して終わりではありません。SEO対策によりアクセス数を増やし、定期的に有益なコンテンツを更新しながら、リピーター獲得を目指しましょう。

不動産業において、最適な集客方法が決まっているわけではありません。自社の強みを明確にし、強みに適した集客を行うことで、顧客を獲得することができます

集客手法はほかにもたくさんあります。そのほかの集客方法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。不動産の集客方法14選集客に欠かせないポイントを紹介

不動産テックを活用する

不動産テックとは、ITやWebを不動産業に用いる手法や取り組みを指す言葉です。業務効率化や集客に大きな効果をもたらします。

効率的な不動産会社の運営を図るなら、不動産業務支援システム「いえらぶCLOUD」の利用をご検討ください。ポータルサイトとの連動やホームページ制作、間取り図やチラシの作成に、顧客管理まで、業務効率化に役立つ機能を豊富に提供しています。

いえらぶCLOUDは全国で12,000以上の導入実績のあるシステムです。まずはお気軽にお問い合わせください。

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不動産会社経営の成功例

最後に、不動産会社経営で大きく成功をおさめられた経営者のご紹介と、成功のポイントをお伝えします。

和田京子不動産~お客さま第一!で未経験から成功~

和田京子不動産の和田社長は79歳で宅建の資格を取得し80歳で不動産会社を起業されたことで有名で、現在年商5億円を売り上げられています。

欠陥住宅体験が元で抱えた不満は起業のきっかけとなり、24時間営業、物件のデメリットははっきりお伝えする、買主は仲介手数料無料などのアイデアにも活かされました。

お客さまにとって魅力あふれる、顧客第一の独自戦略が大きな話題を呼び、成功に結び付いた例です。

株式会社NSアセットマネジメント~1年半で年収2億~

株式会社NSアセットマネジメントの藤山社長は自己資金ゼロ、200万円の借り入れで始めた不動産投資で、1年半で8棟、家賃収入3000万円以上を達成しています。

不動産賃貸業は知識と情報収集、工夫が必要と、サラリーマンの副業で書籍やセミナーによる集中的な勉強をしながら物件を買い足し、計画的に専業に転じられました。

不動産オーナーは「初心者でも、正しい情報と知識に裏打ちされた工夫があれば長期的に安定して稼ぐことができ、収益を拡大していくことも可能です」とのコメントが印象的です。

まとめ

不動産会社を経営する魅力やリスク、成功例や成功のポイントなどを解説しました。

ここでご紹介した成功ポイントと、頼れるITシステムの活用があれば、不動産会社の経営成功への距離は、ぐっと近くなります!

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株式会社いえらぶGROUP

この記事を書いた人株式会社いえらぶGROUP

いえらぶGROUPは、住業界にイノベーションを起こし、誰もが安心して住まい選びができること「いい家、選ぶ」を実現します。

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