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不動産の「レインズ」とは?3つのメリットや活用する流れを解説!

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「レインズ」というと、媒介契約の中で義務として情報登録をするものという感覚があるかもしれません。

しかし実は、レインズをフル活用することができれば客付けにも有利になります。

そこで今回は、不動産会社の利用するレインズとはどのようなものか、活用方法と3つのメリットについてわかりやすくご説明します。

業者間流通を活用して早期に売買を成立させたい方は、これを機に改めてレインズの機能をご確認ください。

不動産の「レインズ」とは?

レインズを活用する際に、知っておくべき特徴やシステムの概要をご説明します。

レインズとは?

レインズ(REINS)とは、不動産流通機構が運営しているREAL ESTATE INFORMATION NETWORK SYSTEM(不動産流通標準情報システム)の頭文字をとった略称です。

国土交通省と不動産流通推進センターが共同で開発し、国土交通大臣から指定を受けた全国4団体の不動産流通機構で稼働する不動産情報交換のネットワークオンラインシステムです。

レインズは東日本不動産流通機構、中部圏不動産流通機構、近畿圏不動産流通機構、西日本不動産流通機構の4団体に分かれますが、どこからでも情報の閲覧や登録が可能です。

指定流通機構に会員登録をしている不動産業者は、レインズの会員専用サイトが利用できますが売主や買主など一般の方は利用できません。

レインズには多くの個人情報が登録されているため、会員登録をしている不動産会社だけが利用できるようにして高いセキュリティを保っています。

レインズにアクセスできる不動産会社は、それだけで個人情報取扱業者として扱われ、報告や命令違反に対する罰則などの義務を負います。

レインズではそれだけ具体性の高い個人情報が、物件情報に紐づいてやりとりされているわけです。

では、その個人情報をどのように利用しているのでしょうか?

レインズの目的

レインズ設立の根本的な目的は、不動産情報の流通の公正化です。

不動産取引の情報が、囲い込みなど不当に閉鎖的にならないように、専任、専属専任媒介契約の締結によるレインズ登録義務を課し、不動産会社間で開かれた情報公開を目指しました。

また、もう一つ重要な目的として取引事例の記録の蓄積があります。

エリアごとの類似物件の相場形成について、取引事例から査定を行ったり、価格決定の根拠の一つとして利用できるようになりました。

また、物件は適正価格・適正条件の範囲で取引される必要があるため、売主・買主は豊富な物件情報の中から安心で安全な取引ができます。

レインズの重要性を整理すると、レインズを利用することにより、売却物件の情報を多くの不動産会社に知らせることができます。

サイト内で得た情報をもとに、周辺の物件価格の平均や不動産相場を知ることもできるため、レインズを利用するメリットは非常に大きいです。

また、不動産取引はスピードが重要なので、物件の情報をより早く仕入れたり、より多くの方に届けるなどして、素早く取引を行う必要があります。

売上に直結する大事な部分のため、あらかじめより多くの情報を仕入れておく必要があります。

このように情報を共有するプラットフォームを持っておくことは、賃貸や売買に関わらず不動産会社を営むうえで重要です。

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不動産会社がレインズを活用する3つのメリット

①掲載する図面の制約が無い

不動産ポータルサイトをはじめとした広告媒体に掲載する間取り図は、記載する内容が決められているためオリジナルの間取り図は掲載できません。

それに対してレインズでは、売主がアピールしたい箇所を記載した間取り図の公開ができます

②全国の物件情報を多くの不動産会社で共有できる

レインズを使うと、全国の物件を簡単に検索することができます。レインズがあることで不動産会社を何社も回ったり、問い合わせをする必要がなくなります。

逆にレインズに載せることで物件の情報発信力が強くなり、より多くの購入希望者を集めることができます

③過去の取引事例が蓄積され適正価格が分かる

物件の売買が成立した後、レインズに取引のあった物件の価格を登録します。

査定を行う際にもレインズが使われることが多いですが、今までの取引情報が正確に蓄積されているため、適正な査定額を出すことができます。

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不動産会社のレインズ活用の流れ

次に、不動産会社がレインズを活用する流れをおさらいしましょう。

物件の査定から売主との媒介契約

査定

お客様から売却の相談を受けた不動産会社は、まず査定に際してレインズを使って調査を開始します。

類似物件の付近の相場や、取引事例などを確認して基本的な売価の目安にしたうえで、さまざまな要素を加味して売出し価格のための査定価格を算出します。

不動産ポータルサイトにも売却価格は掲載されていますが、レインズのほうが情報の信頼度が高く更新も早いです。

具体的には、ポータルサイトに掲載されているのは売主の希望額なのに対して、レインズの場合は全て成約時の価格です。

また、物件が売れた時点で速やかに年月日や成約価格を登録する義務があるため情報の更新が早いです。

媒介契約

媒介契約には専属専任媒介契約、専任媒介契約、一般媒介契約の3種類があり、媒介契約を締結する際は、お客様に各媒介契約の内容や違いの説明を充分に行いましょう。

それぞれの媒介契約について簡単にまとめると、以下のようになります。

一般媒介契約 売主が複数の不動産会社に依頼できる最も自由度の高い契約形態。
専任媒介契約 売主が1社のみと契約する形態。自分で買主を探すことができる。
専属専任媒介契約 売主が1社のみと契約する形態。自分で買主を探すことができない。

売主のお客様との媒介契約が成立したら、今度は売主の媒介業者として再度レインズにアクセスします。

レインズへの登録

前述のように、レインズには取引態様が「専任媒介契約」と「専属専任媒介契約」の物件の登録義務があり、売主への登録証明書の提出が必要です。

仲介する不動産会社は一般媒介契約でない限り、自社で預かった物件情報をレインズに登録し、取り引きの最終的な価格や成約時期まで入力する必要があります。

専任媒介契約の場合は売主の依頼から7日以内、専属専任媒介契約の場合は売主の依頼から5日以内にレインズへの登録が義務付けられています。

この登録によって買主側に立つ仲介会社が、物件を探して買主に勧めることができるようになります。

買主側の不動産会社からのオファーを受ける

自社で見つけた買主以外にも、他社からのオファーを受けて売買の交渉を進め、成約となったらその状況もレインズに記録します。

そうして記録された取引情報が、未来の新しい取引の資料となるべく蓄積されるという流れです。

取り引きに際しては売主にとっては素早い成約につながり、買主にとっては物件探しの幅を広げられるというメリットがあります。

まとめ

本記事では、不動産のレインズとはどのようなものか、不動産会社が活用するメリットや活用フローについて紹介しました。

高額取引である不動産売買は、一般顧客の利益を保護するために、宅建業法をはじめとして、法令で公正な取引のための規制や仕組みが働き続けてきました。レインズはその成果のひとつと言えるでしょう。

また、近年ではレインズに限らず民間の業者間物件流通サービス(通称:BBサービス)が広く普及してきています。物件情報の流通以外にもさまざまな便利な機能と連携し、付加価値の高いサービスが多く生まれています。

詳細が気になる方はこちらの記事をチェックしてみてください。不動産のBBサービスを解説!業者間の物件情報流通が変革期に!

その他、レインズのような不動産情報のデータベースについて関心のある方はこちらの記事もおすすめです。不動産のデータベースとは?できることや注意点について解説

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この記事を書いた人いえらぶ編集部

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