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買取再販業を効率化!業務効率化に役立つシステムとは

物件登録と広告出稿

買取再販業の現状

買取再販業とは

買取再販業は、不動産会社が物件を直接購入し、リフォームや修繕を施した後に販売することで利益を得ます。市場価格の変動やリフォーム・修繕の費用超過などによる損失のリスクを不動産会社自身が負う一方、付加価値を大きくして再販することで従来の仲介よりも大きな利益が見込める取引方法です。

複雑な買取再販業務と効率化の必要性

買取再販業務には、物件の選定から購入、改修そして販売に至るまで、多くのステップが存在し、それぞれのプロセスにおいて高度な専門知識と経験が求められます。このような複雑なプロセスを効率的に管理することは、ビジネスの成功を左右する重要な要素であり、業務効率化の必要性が高まっています。

また、不動産業界は他業界と同様に労働人口の減少や高齢化が進んでいます。そのため属人的な業務フローからの脱却も必要であり、その観点でもシステム活用が重要です。

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業務効率化の第一歩はプロセスの見直し

システムを活用して業務効率化を進め、利益を最大化するためには、各プロセスの見直しと最適化が不可欠です。具体的には、物件の選定、購入、改修、そして販売に至るまでの全プロセスにおいて、無駄を省き、効率を追求することが求められます。

まず、物件選定では、市場データを基にした厳密な分析が重要です。過去の取引データや地域の開発計画など多岐にわたる情報を集約・分析することで、収益性の高い物件を効率的に選定することができます。このプロセスの効率化には、データ収集と分析を自動化するシステムの導入が効果的です。

仕入れには、交渉スキルに加えて、迅速な意思決定が求められます。市場のニーズに即した物件を確保するためには、関連する情報をリアルタイムで把握し、素早く判断を下す必要があります。このためにも、情報共有システムの整備が不可欠です。

修繕やリフォームにおいては、コストと品質のバランスが重要です。改修計画の立案から実施に至るまでの各段階で、コストを抑えつつ価値を最大化できるような改修を行うことが求められます。これを実現するためには、改修作業のスケジュール管理や業者とスムーズにコミュニケーションを取るためのツールが欠かせません。

販売時には、マーケティング戦略の最適化が鍵を握ります。効果的な広告展開やターゲット顧客へのアプローチ方法を見直し、デジタルマーケティングの活用を積極的に行うことで、販売期間の短縮と利益の最大化を図ることができます。

ではここから、具体的にどのようなシステム・ツールが有効か見ていきます。

買取再販業の効率化に役立つシステム・ツール

デジタル技術の進化により、買取再販業を効率化する様々なシステム・ツールが登場しています。CRMシステムやERPシステム、市場分析ツールなどの導入は、業務の自動化と情報の一元管理を実現し、より高度なビジネス運営を可能にしています。

CRM(顧客管理)システム

顧客データを一元管理できるCRMシステム。反響の一括管理やメールの自動送付を活用し、素早く手厚い追客を実現します。また、作業の効率化だけでなく、顧客ごとの購買履歴や嗜好を詳細に分析することが可能となります。より効果的なキャンペーンの立案や、ターゲットに合った広告の展開ができ、顧客満足度やリピート率の向上にも繋がります。

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ERP(統合基幹業務)システム

購入、在庫管理、販売、会計などの業務プロセスを一元管理することが可能になります。これにより、業務の透明性が高まるとともに、各プロセス間での情報共有がスムーズになります。また、リアルタイムでのデータ更新と分析を通じて、より迅速かつ正確な意思決定が可能となり、全体の業務効率を大幅に向上させることができます。

市場分析ツール

最新の市場動向や価格変動、競合情報などを迅速に把握することができます。特に過去の販売履歴は重要です。最近ではAIを活用した市場分析や査定のツールも多く、これまではベテランの経験や知識に頼らざるを得なかったこうした業務も、誰でも精度高く実行できるようになってきています。

業者間流通システム

販売時に仲介会社に向けて情報を共有するシステムです。物件情報の閲覧だけではなく、広告掲載許諾や内見予約、申込みまでできるシステムも出てきています。従来の電話やFAXでの対応が減ることで、時間・人件費の節約に繋がります。IVRやQRコードと連携させるなど、様々なカスタマイズも可能です。

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システムによる買取再販の効率化事例

とある買取再販大手A社で実現した、効率化の事例をご紹介します。

A社はもともと仲介会社向けサイトは運用していたものの、課題が溜まっている状態でした。

  • ・仲介会社からの電話が鳴り止まず業務の妨げに
  • ・広告掲載許諾の管理が間に合わない
  • ・内見の集計作業が面倒
  • ・基幹システムや物確システムもそれぞれ運用していたため、入力・管理の手間が大きい

そこでシステムのリニューアルに踏み切り、物件確認から広告掲載許諾・内見調整まで全てがWebで完結するシステムを導入しました。開始2か月ほどで仲介アカウントの発行数も5,000件近くにのぼり、様々な導入効果が見られました。

  • ・仲介会社からの電話が大幅削減
  • ・あらゆるデータに残り、管理や集計が手間いらずに
  • ・会員制サイトのためセキュリティも向上
  • ・1システムで業務が完結し、入力作業が減少

これは一例ですが、システムによる効率化で様々な効果が見られています。

システム導入に向けて

デジタルツールの導入には、適切なシステム選定が必須です。買取再販業の特性に合わせた機能を持つシステムを選択し、社内の業務フローに合わせることが、効果的なツール活用の鍵となります。また、システム導入後も定期的なサポートが受けられるか、アップデートが行われるかも重要なポイントです。

さらに、これらのシステムを最大限に活用するためには、従業員のスキルアップと意識改革も欠かせません。新しい技術やシステムの導入に伴い、従業員への十分な研修とサポートを提供することで、スムーズな移行と高い運用効率を実現することができます。

最終的に、デジタルツールやシステムの積極的な活用は、業務効率化だけでなく、顧客満足度の向上・競争力の強化にも大きく寄与します。業務の見直しとシステム導入の検討に、参考になれば幸いです。

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株式会社いえらぶGROUP

この記事を書いた人株式会社いえらぶGROUP

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