アパートの大規模修繕、かかる費用は?
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管理している物件も少しずつ古くなり、大規模な修繕も考えなければいけないというような状態の物件があったとしましょう。
そんな時、大規模修繕にはいくらくらいかかるのか、赤字にならないか、そんな心配をする家主もいるかもしれません。
こんな時、管理会社のあなたが修繕の計画に対してアドバイスできたら頼れる管理会社という印象を持ってもらえると思いませんか?
今回は、アパートの大規模修繕工事について紹介していきます。


■大規模修繕のメリットは?
そもそも大規模修繕は何のためにするのでしょうか。
修繕工事をしている間は、家賃収入は得られません。
それでも修繕工事をするのは、物件の価値を維持するためです。
また、入居者に安全な住環境を提供するためにも、設備を新しくしたり、耐震性を向上させたりすることが必要です。
経営という視点から見ると、大規模修繕は節税対策にもなるようです。
修繕積立金を経費として毎年積み立てていけるため、所得税を減らすことができるのです。

■大規模修繕とは何をするのか
いざ大規模修繕をやるぞとなっても、いつものような原状回復工事とは話が違います。
大規模修繕は以下のものがほぼ必要になります。
①外壁塗装②屋根塗装③外壁全体の工事④コーキング等の補修⑤防水工事(屋上やベランダ、バルコニー)
物件の劣化具合では、コンクリートの敷き直しが必要になることもあります。
経年劣化が著しい設備の総取替や給湯器の交換、エアコンの交換も一緒に行うのも一般的なようです。
頻度は10年から15年が通常と言われているようです。
■気になる修繕費用は?
費用は、アパートの大きさや構造、築年数にもよるそうですが、300万~1000万の間に収まるのが普通です。
・足場の設置
1平方メートルあたり800円~1200円ほどかかるようです。
足場の設置は大規模修繕には必須になります。
・外壁工事
使用する塗料にもよるが、1平方メートルあたり1万円~3万円が相場となっています。
・エアコンの交換
1台当たり5~10万円ほど。
■大規模修繕工事の計画
以上のことからも分かるように、大規模修繕工事は多額のお金がかかります。
そのため計画的な積み立てが欠かせません。
アパートの家主には、修繕積立をしているのかというのも聞いておく必要があると思います。
していないのであれば、大規模修繕についてもアドバイスして毎月の収入の数パーセントでもいいので積み立てておくことを進めるといいと思います。
■まとめ
今回は大規模修繕工事について書いていきました。
物件は年月が経てば劣化していきます。
劣化したものは修繕をしなければ、価値が落ちていくことは言わずもがなです。
大規模修繕工事を全く考えない家主さんはあまりいないとは思います。
アパートの状態を家主に正確に報告することも管理会社の務めです。
家主が計画的に大規模修繕工事ができるように、物件の管理をしていきましょう。
