一人で始める小さな不動産屋は儲かる?メリットや集客のポイントを解説
目次
- ・一人で始める小さな不動産屋の年収やメリットなどを解説
- ・ 一人(個人)で不動産屋を始める時に年収を左右するポイント
- ・一人で始める小さな不動産屋の成功ポイント
- ・一人で始める小さな不動産屋に重要な集客のポイント
- ┗①ホームぺージ集客
- ┗【賃貸仲介業】SEOと物件の精度にこだわり、自社ホームページを売上の主軸に!
- ┗【売買仲介業】売買向けのホームぺージを作り、初月の反響数が去年の3倍に!
- ┗【賃貸管理業】自社付けホームページにより、他社付けしにくい物件の反響獲得!
- ┗②ポータルサイト集客
- ┗③SNS集客
- ・まとめ
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一人で小さな不動産屋を始める前は、不安なことがたくさんあるでしょう。
競合他社や売り上げ、集客についてなど、たくさん悩むことがあると思いますが、一人で始める小さな不動産屋でも稼ぐことは可能です。
今回は、一人で始める小さな不動産屋のメリットや年収、始める際や集客においてのポイントなどを解説します。
一人で始める小さな不動産屋の年収やメリットなどを解説
まずは、一人で不動産屋を始めた際に見込まれる年収や、メリット、開業までの流れを解説します。
不動産屋を個人で始める場合の年収
不動産屋を始めるなら気になる「年収」ですが、どの程度の年収になるのか解説します。
まず、結論ですが「平均で600万円ほど」になると予想されます。
メインになっている業態(仲介・売買・管理)によって多少の差がありますが、意外と低い印象があるかもしれません。
しかし、基本的に不動産屋は「完全出来高制」となるので、売買の場合は高い収益が見込め、管理や仲介であれば毎月の収益を安定させることができます。
また、売買のみに特化するだけではなく、複数の業態に取り組んだほうが良いでしょう。管理業や仲介業も掛け持ちすることでリスク分散ができ経営を安定させることができます。
不動産屋を一人で小さく始めるメリット
不動産屋は個人で開業するのが難しくない業態です。特に仲介業だけをおこなう不動産屋は在庫を持つ必要がなく、人件費や固定費が少なくて済みます。
また、個人で小さく始める場合でも高い収益を見込めます。なぜなら小規模な不動産屋ならではの売り方が存在するからです。
他にも、以下のようなメリットがあります。
・お客様との距離が近いので、信頼関係を構築しやすい
・ノルマがないので、お客様のための提案ができる
・仲介手数料で大手不動産会社と差別化できる
・お客様対応が迅速に可能
不動産屋を開業する流れ
①事務所とする場所を決める
②会社を設立する
③不動産システムを導入する
④宅建免許を申請する
⑤全国宅地建物取引業保証協会か全日本不動産協会に加入する
不動産屋を開業する流れについては、以下で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
不動産開業までの流れ(フロー)を解説!法人設立や免許申請はどうする?
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一人(個人)で不動産屋を始める時に年収を左右するポイント
不動産屋の開業の流れを解説してきました。正しい手順を踏めば開業は難しくないことは伝わったと思います。しかし、安定した収益を確保するためには要点を抑えて経営を行うことが大切です。
そこで、個人で始める小さな不動産屋でも利益を確保するための施策を紹介していきます。
①どの業態を選ぶか
まず、業態を選びます。不動産の業態は大きく分けると、売買仲介、賃貸管理、賃貸仲介の3つです。
売買仲介は最も売上を伸ばしやすい業態です。報酬額は物件金額の3%が基本で、物件購入の成約時点で仲介者に報酬が入ります。賃貸物件と比べると成約数は少ないですが一回の成約で動く金額は大きいためハイリスクハイリターンの業態です。
賃貸管理は収入が最も安定する業態です。賃貸管理はオーナーに代わって業務を行い、家賃収入の5%の額を報酬として受け取ることができます。賃貸管理はオーナーから信頼を獲得することが重要です。管理戸数を増やして定額の収入をアップさせることができるためです。
賃貸仲介は売上と安定感を両立できる業態です。売買より売上単価は安いですが、成約数を増やしやすい業態であるためです。顧客の契約決定時に家賃の1ヶ月分の額を受け取ることができます。
②どのエリアに店舗を構えるか
エリア選定は不動産開業を進める上で非常に重要です。基本的に不動産屋は店舗近くに取り扱い物件があります。経営方針に適したエリアで開業しましょう。
たとえば東京都内で開業する場合、新宿や渋谷は繁華街に近いエリアの代表です。都心で交通の利便性が高く、その分家賃も高いです。このような場所に店舗を構える際には、店舗から物件まで高額な初期費用が必要になります。個人で稼げる額が多い点は魅力ですが、その分大きなリスクを負わなければなりません。
吉祥寺や高田馬場は学生が多く賃貸物件も多いです。店舗や物件にかかる費用は繁華街より少なく済ませることができます。しかし、競合他社も多いため、顧客に選んでいただくことは難しいです。他社との差別化を意識して物件を売り出す必要があります。
③どのように集客するか
集客も力を入れるべき要素の1つです。成約率は重要ですが、見込み客数を確保することで収益を安定させることができます。
どの媒体を使ってどのようなメッセージを伝えるべきか研究しましょう。
媒体によって長所短所があります。費用も変わってきますし、獲得できる顧客の層も変わります。物件とターゲットに沿った媒体を選びましょう。
加えて、物件の打ち出し方も工夫が必要です。物件にあった媒体を選んで集客しても、物件情報の提示が適切でなければ魅力は伝わりきりません。ターゲットが欲している情報をダイレクトに伝えるよう意識しましょう。
また、不動産システムを活用するのも有効です。不動産システムは、人間ができる単純作業はもちろん、人間には難しいデータ分析を行う事もできます。個人での開業では特に集客の強い味方になります。
④人脈があるか
人脈は独立直後から売上を安定させるうえで必要な要素です。特に一人で不動産屋をやっていく上で人脈は開業後の成功を左右します。
特に注目したいのは顧客との人脈です。これから顧客になる可能性のある人を紹介してくれる人との人脈が収益に直結します。
個人経営の不動産屋に一人で足を運ぶのは誰しも不安です。しかし、信頼できる知り合いに紹介された不動産屋であれば安心して取引を検討していただけるでしょう。
⑤営業力はあるか
不動産業界は営業力が求められます。
ここでの営業力とは顧客と良好な関係を築いていく上で必要な力のことを指します。顧客は物件選びの際に担当営業の人柄も重視します。
売買物件であれ賃貸物件であれ、不動産は顧客にとって大きな買い物です。対応してくれた営業マンにも納得していただくことで、成約まで結びつきます。
どんなに良い物件を取り扱っていても決め手に欠けると感じさせてしまってはもったいないです。あなたから買いたいと思っていただくための営業力を磨きましょう。
⑥役立つ資格を持っているか
個人で不動産屋を運営するうえで資格を取得することは重要です。不動産に直結する資格はもちろん、直接関わらなくても業務を助けてくれる資格もあります。
宅建士(宅地建物取引士)は独立するうえで必須の資格です。不動産賃貸業や不動産投資では必要ないですが、不動産仲介業を営むうえで必要となります。開業前に必ず取得しましょう。
建築士やFP(ファイナンシャルプランナー)は取得することで業務の幅を広げることができます。建築士は建物全般に関するアドバイスを行うことができるようになり、FPは金銭面全般に関してアドバイスすることができます。これらの資格は必須ではないですが、取得することで業務の幅を広げることができるため取得をおすすめします。
また、資格を取得していることで顧客に安心感を与えることができます。ほとんどの顧客は不動産に関する知識を持っていません。したがって有資格者であることも不動産屋を選ぶ判断材料として大きいでしょう。特に個人の不動産屋は口コミが少ないため資格によるアピールは有効です。
資格を持っているならそれをしっかりアピールしましょう。資格を持っていないのなら取得を検討してみてはいかがでしょうか?
一人で始める小さな不動産屋の成功ポイント
一人で不動産屋の開業を成功させるためには、解決すべき課題がたくさんあります。
金銭面は初期投資額を抑える工夫を、集客は売り出し方の工夫が必要です。また、すべての業務を一人でこなさなければならないため、業務効率化も重要になります。
ここでは業務を行ううえで出てくる課題を克服し開業を成功させるポイントを詳しく紹介していきます。
ポイント①開業資金や経費を削減する
開業資金は一人で不動産を開業する人にとって大きな負担です。しかし工夫次第で開業資金を抑えることができます。
たとえば宅建協会に加入することで法務局に納めるべき営業保証金を肩代わりしてもらうことができます。協会入会金60万円支払うだけで、通常1000万円以上かかる営業保証金を納めたことになります。
宅建協会については、下記の記事で細かく解説しています。
https://ielove-cloud.jp/blog/entry-02889/
また「固定費」「人件費」も重くのしかかってきますが、負担を軽減させることができます。
不動産屋を開業するためには事務所を設置する必要がありますが、必ずしも実店舗である必要はありません。最近はコロナ禍の影響もあり、オンラインでの商談も可能です。
事務所を設置して固定費の負担を減らすことができる方法に「シェアオフィス」などもありますので、検討すると良いでしょう。
また、人件費は基本一人で始めた場合は一人分でいいので、第三者を雇うことがないなら負担が大きくなることはないと言えます。
ポイント②地域密着型の不動産屋で集客につなげる
一人で始める不動産屋に限らず大きな問題なのが「集客」です。
集客ができなければ不動産屋として生き残ることが困難になるので、しっかり集客についての戦略を検討しましょう。
一人で始める不動産屋は「地域密着型」を打ち出し、エリアを絞って集客をすることが効果的です。これによりお客様との信頼関係を構築し売り上げに繋げることができます。
特に「売買」の業態では、認知されていることが売り上げに大きく関わります。緻密な集客の戦略が見込み顧客の獲得に繋がります。
また、具体的な集客方法については、以降で解説します。
ポイント③業務効率化できるシステムを活用し負担を軽減する
不動産屋を一人で始める場合、業務を効率化できるシステムを導入すると良いでしょう。ただでさえ不動産屋はたくさんの業務をこなさなければなりません。売上に直結する業務を後回しにしないために、システムによる負担軽減を行いましょう。
・物件確認
物件確認とは、取り扱っている物件が契約済みになっていないか、案内しても大丈夫かを確認する業務です。
物件をお客さまに提供する場合、成約状況や価格の変更があるか最新情報を確認する必要があります。一日に数百もの確認に対応したり、確認作業に時間がかかったりして、ほかの業務まで手が回らないといったことも珍しくありません。
ぶっかく自動応答を使用すれば、物件確認を自動化することが可能です。また、物件情報の変更がリアルタイムで反映されるいえらぶBBを使用すれば、物件確認自体が不要になります。
データベースにアクセスすればリアルタイムの物件情報を確認できるため、物件確認のために、ほかの業務の時間を削られることがありません。
・追客業務
追客業務は、営業において非常に重要です。
とくに売買仲介の場合は長く検討する方が多いので、追客業務を通して、長く接点を持つことが重要になります。賃貸仲介の場合は繁忙期に契約が集中するため、その時期は数多くの顧客を追客する必要があります。
しかし、追客メールの作成や提案物件の選定、追客状況や顧客管理は手間がかかり、業務がスムーズにいかずに悩む不動産屋も多いです。
そこで、追客業務をシステム化することをおすすめします。
顧客管理システムを使用すれば、一目で追客状況が把握できたり希望の条件からおすすめの物件をマッチングさせたりなど、業務をすばやく簡単におこなうことが可能です。
いえらぶCLOUDなら業務効率を改善できる
いえらぶCLOUDを活用すれば、物件確認や追客業務の効率化はもちろんのこと、他の業務もまとめて効率化できます。
たとえば、物件入力の補助機能が充実しているため、1件あたり30分程度かかると言われている物件入力を最短5分まで短縮できます。らくらく物出しロボ・らくらくぶっかくロボを使用すれば、物件入力・物件確認を丸ごと自動化することも可能です。
また、システムを活用して業務を効率化していくことで、確認のための時間を確保できるようになります。これにより、人的なミスも減らせるのも魅力の1つです。オールインワンの不動産システム、いえらぶCLOUDの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
らくらく物出しロボ・らくらくぶっかくロボを活用し、物出しと物件確認を自動化した事例もあわせてご覧ください。
開業時からRPAを導入して、500物件の物出しと物確を自動化!
▼不動産開業、どう成功させた?開業した方々の事例集公開中!
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一人で始める小さな不動産屋に重要な集客のポイント
一人で始める不動産屋を継続するためには、効率的な集客が重要になります。そこで、おすすめなのがWeb集客です。
これまで主流だったチラシやはがきの郵送は、印刷代や切手代に加えて人手も必要になります。そのため一人で開業する場合、手が回らなくなるリスクがあります。一方で、Web集客であれば、インターネット上に1度情報を流すだけで多数の顧客に見てもらうことが可能です。
また、Webの活用によって人脈不足をカバーすることができるのも嬉しいポイントです。人脈が少なくても、ネット検索で上位表示させることで物件をたくさんの人に見てもらい、集客に繋げることができます。
ここでは、Web集客の方法を3つご紹介します。
①ホームぺージ集客
Web集客をおこなううえで必要不可欠となるのが、ホームぺージです。ホームぺージを適切に運用していることによって、お客さまに安心感を与えられ、物件情報だけではなく会社の雰囲気も伝えることができます。
いえらぶでは、反響獲得にこだわった不動産ホームぺージを作成しています。これまで、4,000サイト以上の不動産ホームぺージを制作した実績を持ち、簡単に運用できることがポイントです。
ホームぺージからの集客を成功させている不動産会社の事例を、賃貸仲介業・売買仲介業・賃貸管理業のそれぞれにおいて紹介します。
【賃貸仲介業】SEOと物件の精度にこだわり、自社ホームページを売上の主軸に!
開業するにあたって、ホームページ経由の来店数や成約数を増やしたいと考えていました。ポータルサイトからも反響はあるのですが、やはり来店率が悪いんですよね。サイトによっては、来店率が3割を切ることもあります。
その点、ホームページからの反響は来店率や成約率がとても高いです。良い時だと、ホームページ経由のお問い合わせのうち9割が来店して、そのうち9割が成約まで繋がります。
その結果、ポータルサイトよりもホームページのほうが売上に貢献しています。
https://ielove-cloud.jp/case/detail88/
【売買仲介業】売買向けのホームぺージを作り、初月の反響数が去年の3倍に!
まだホームページ制作して2カ月半ほどしか経っていませんが、反響も増えています。
ホームページを公開した11月は15件の反響を獲得できました。去年の同月は5件ほどだったので3倍になっています。特に売却の反響は受託に繋がる割合も高いので、かなり効果を感じていますね。
また、反響を獲得する経路は、チラシや看板、ポータルサイト、一括査定サイトなど様々ですが、2ヶ月半の累計だと、ホームページ反響は全体の約3割を占めています。
https://ielove-cloud.jp/case/detail110/
【賃貸管理業】自社付けホームページにより、他社付けしにくい物件の反響獲得!
最近は月に20件ほどホームページから反響がきています。反響からの申込み・成約数も含めて、だいぶ形になってきました。
特に良かったと思っているのが、他社付けでは決まらない物件の反響が増えたことです。
仲介会社はやはりスピーディーに成約することが重要ですから、駅近や新築など条件が良い物件に案内が偏りがちです。ですが、ホームページでは弊社の仲介部門が苦手とするような、少し条件の良くない物件の反響が取れています。
そういう物件でも工夫次第で魅力を伝えられて、ユーザーにもじっくり見てもらえるのは、ホームページならではだと思うので、大変ありがたいですね。
https://ielove-cloud.jp/case/detail78/
②ポータルサイト集客
物件情報を拡散するためには、さまざまなポータルサイトに掲載することが必要です。
ポータルサイトに掲載するメリットとしては、ある程度その物件に興味があるお客さまが問い合わせるため契約につながりやすいこと、ポータルサイトから自社のホームぺージに誘導しやすいこと、外部サイトに紹介していることで信用につながることなどが挙げられます。
しかし、より多くのポータルサイトに掲載しようとすると入力すべき項目も多くなり、また、広告掲載のルールもさまざまなので、大変な作業になってしまいます。
不動産業務支援ツールであるいえらぶCLOUDなら、複数のポータルサイトに一括で掲載することが可能です。利用できるポータルサイトも、スーモやホームズなど掲載数が多いサイトばかりなので高い集客力が望めます。
また、月間350万PV数を誇る「いえらぶ物件検索」への掲載も可能です。
③SNS集客
少し前までは趣味の発信や近況報告などに使われることが多かったSNSですが、近年ビジネスに活用する動きが活発になっています。そして、不動産業界もこの例外ではありません。特に一人で開業する際に、SNSは強力な武器になりえます。
SNSは基本的に無料で利用できるため、上手く活用すればお金をかけずに集客することができます。また、ユーザーにとって魅力的な内容を発信すれば、情報は勝手に拡散されます。そのため、一人であってもお金をかけずに効率よく集客することが可能です。
具体的なSNSの活用方法は、こちらの記事をご覧ください。
不動産のSNS集客とは?メリットや運用方法を解説
▼SNSのノウハウが丸わかり!チャンネル運用者が教える集客術
総フォロワー53万人!プロが教える不動産SNS活用術をチェックする
まとめ
今回は、一人で始める小さな不動産屋について、始め方や年収、成功させるコツなどをご紹介しました。
人手不足は、システムを活用することで解決できます。また、エリアを絞ったり、Web集客に力を入れたりすることで、一人でも集客をできるようになります。このように、一人で開業する場合の課題を正しく把握し、そこに対して戦略を練ることで成功する確率を上げることが可能です。
今回の記事が、一人で開業を進める際の参考になれば幸いです。
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