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【全賃連載】AI活用の一歩に ブログ作成

不動産DXで実現する「顧客ファースト」第11回

当社常務庭山が全国賃貸住宅新聞に寄稿している連載記事です。
提供元: 全国賃貸住宅新聞社

使って確かめる


「生成AI」という言葉に飽きている方もいるかもしれない。それもそのはずで、生成AIを一躍話題にした「ChatGPT」が登場したのは2022年11月と、2年も前のことだ。この2年で、不動産業界に特化した生成AI活用サービスも増えてきた。入居者対応のチャットボットやブログ自動作成、画像から間取り図を描き起こすサービスなど、その範囲は多岐にわたる。

これらのサービスは当然有益だが、導入する前にぜひやっておいてほしいことがある。それは、「まずは自分たちで生成AIを使ってみること」だ。どれほど便利なのか、逆にどれほど難しいのか、それを理解せずにサービスを検討しても費用対効果の見通しが立たない。

今回は、生成AI導入のすすめとして、ブログ作成に焦点を絞って使い方を紹介したい。
ブログ作成、というと生成AIに記事を書いてもらうものだと思いがちだが、実はその前工程のテーマ案出しや記事構成の作成でも有効活用できる。
テーマ案出しであれば、例えば「〇〇市で賃貸仲介業を行っていて、〇〇大学が近いため主なターゲットは学生です」と自社情報を提供すれば、生成AIがターゲットに合ったテーマを考えてくれる。
さらに、SEOの知見を生成AIで補うのもおすすめだ。例えば「洗い出したテーマのうち、SEOの観点で最も良いものを選び、記事構成を作ってください」と指示を出すと良い。一方、生成AIは自社のエリアや不動産のプロではない。生成された構成案や文章に自社のノウハウを書き加え、SEOにも強く、専門性も高い記事にすることが重要だ。
記事作成後は、生成AIに読み手になりきって評価・推敲させることも可能だ。

注意点も2点お伝えしておきたい。1点目は、生成AIが提供する情報には誤りが含まれる可能性があるということだ。特に、情報源の少ない最新の市場動向・法改正には対応できない場合がある。不動産業界は市場の変化が激しいため、必ず人間が確認し、修正する必要がある点に注意だ。
2点目は、機密情報や個人情報の漏洩だ。生成AIは一般的に、入力された情報を蓄積することで、賢くなっていく仕組みを持つ。その結果、他のユーザーが生成AIを利用した際に、あなたが入力した情報が回答に含まれてしまう可能性があるのだ。データが外部に漏洩しないようセキュリティ設定を確認しよう。

生成AIを効果的に活用することで、ブログ作成の効率化や質の向上が期待できる。まずは自分たちで試してみて、その可能性を肌で感じてほしい。一方で、うまく使うにはテクニックが必要だ。このテクニックを習得した人材を育てるか、可能な限り簡単にした生成AI活用サービスを導入するか検討してみてほしい。

いえらぶGROUP 共同創業者・常務取締役 庭山健一


マンションデベロッパーでの経験を生かして、2008年にいえらぶGROUPを設立。不動産業務支援システム事業、受託開発事業など営業人を統率。14年に常務取締役に就任。

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この記事を書いた人いえらぶ編集部

全国15,000社の不動産会社の業務効率化や売上アップをサポートする中で得たノウハウを日々発信中。SNS集客やBPOサービスなど、最新の情報もどんどん発信していきます。

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