【不動産会社】起業時に抱える疑問・悩みの解決策を紹介
目次
▼【失敗を防ぐ】不動産開業に向けた準備を徹底解説!
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「不動産業で自分のビジョンを試したい!」「自分のやり方で成功したい!」そんな思いの方は多いと思います。
不動産業は参入障壁が低い一方、成功すれば報酬も大きく、チャレンジする価値は大いにあります。従業員を何名も雇用して始めるケースもありますが、最初は小規模に一人で不動産開業という例が多いでしょう。
今回は、不動産会社を一人で起業する際の疑問にお答えし、一人の起業時によくある悩みの解決方法もご紹介したいと思います。
不動産会社を一人で起業~7つの疑問~
まずは、一人で不動産開業する際に気になる、代表的な疑問にお答えしたいと思います。
疑問①一人で不動産会社を起業する場合、どれくらいの費用が必要なのか?
不動産仲介業の一人起業の場合、保証金など法定のものを含む最初の費用と、軌道に乗るまでの必要金額は以下です。
項目 | 費用 |
---|---|
弁済業務保証金 | 600,000円 |
不動産協会に加盟するための入会金 | 1,173,300円 |
宅建業者免許申請料 | 33,000円 |
事務所設置の初期費用 | 1,250,000~4,100,000円 |
車両などその他諸経費 | 200,000~1,500,000円 |
固定費 | 600,000~2,000,000円 |
初期生活費 | 1,000,000~2,000,000円 |
これらの合計で、400万円から1,000万円になるという試算です。状況に応じて差がありますので、各項目を細かく詰めて、何度かシミュレーションをしていきましょう。
開業資金については、こちらの記事で詳しく解説しています。不動産仲介業の独立開業に必要な資金はいくら?開業の手順も解説
疑問②一人で不動産会社を起業する場合、法人化すべきか?
法人化する最大のメリットは、社会的な信用度です。不動産業は金額の大きい取引をおこなう業種ということもあり、信用度の高さは意識して事前に考えましょう。
設立に要する費用は、株式会社の場合で約20万円がかかります。法人税申告は確定申告よりは面倒にはなりますが、納税額に関しては、売り上げ800万円を超えたあたりから法人の方が節税するメリットが大きくなります。
疑問③不動産業の起業後の成功率は高いのか?
RETIO(一般財団法人不動産適正取引推進機構)の調べによると、令和3年度の宅地建物取引業者の新規免許取得は6,609件、廃業等は5,155件となりました。
廃業と比べて新規免許取得が上回ったことにより、令和3年度の業者数は128,597業者となり、平成26年以降連続の増加となっています。
注目したい点は、新規免許取得業者が多い反面、年間の廃業等の数も多いということです。
新規開業する不動産会社が多い点で成功しやすそうにも見えますが、廃業する不動産会社も多いことから存続が難しく、成功率は決して高くないことがわかります。
参照:令和 3 年度末 宅建業者と宅地建物取引士の統計について|RETIO
疑問④不動産会社の起業で失敗する要因とは?
不動産会社の起業で失敗する要因はいくつかありますが、代表的なものとして資金不足が挙げられます。
まず、不動産の起業では、営業保証金や事務所の設置費用など開業のための資金の準備が必要です。これらの費用を用意できたとしても、開業後すぐに売り上げを運用資金に充てられるわけではありません。
成約が発生して入金されるまでは、収入がなくても必要な事務所の家賃などの維持費を支払う必要があります。
軌道に乗るまでの会社の維持費を準備できずに失敗するケースは多いです。起業時には、資金計画を立てて軌道に乗るまでの資金を十分に用意しておく必要があります。
疑問⑤不動産を起業して成功する人の特徴とは?
中小規模でも、不動産で順調に稼いで長く事業を存続されている方は、おおよそ以下の特徴が当てはまります。
・人とコミュニケーションをとり、新しい情報を得るのが好き
・独自のアイデアを持ち、それを柔軟に発展させるのが好き
・思いついたら、それをすぐ実行したい
・数字やお金に細かい
以上の特徴が当てはまれば必ず成功するとは言い切れないですし、経営者にはさまざまなタイプがあるかと思いますが、参考程度にご自身はどうかを考えてみてください。
疑問⑥不動産を起業する流れは?
不動産開業するうえでの流れは、以下の順番に沿って進めるのが一般的です。
1.事業計画と資金準備
2.事務所と宅建士の設置
3.法人の設立
4.保証協会に入会
5.宅地建物取引業免許を申請する
6.事業スタート!
事業計画は融資を受けるのにも必要なので、それに沿った形式のものを作成しましょう。未経験の新規開業の場合、銀行の融資は厳しいので、日本政策金融公庫への相談がおすすめです。
宅建士も必ず必要なため、一人開業の場合は、代表者が必ず取得して登録しておく必要があり、試験は年に一度、10月におこなわれます。
全日本不動産協会へ加盟すれば、法定の弁済用供託金を1,000万円から60万円に減額し、レインズ(不動産流通機構)が無料で使用することが可能です。
開業手続きの流れは、こちらの記事でより詳しく解説しています。不動産開業までの流れ(フロー)を解説!法人設立や免許申請はどうする?
疑問⑦一人で不動産会社を起業する場合、事務所は必要になるのか?
なるべく経費を浮かせ、仕事にも専念できるように、開業の際に自宅を事務所にすることも可能です。
しかし、仲介業など宅建業をおこなう場合「標識の掲示」「お客さま専用の入り口を設ける」など、宅建業法に規定された仕様に合わせる必要があります。
事務所は経営に大きく影響する重要な要素ですので、以下の記事でしっかりと知識をつけておきましょう。不動産業事務所の設置要件とは?開業時審査のチェックポイントを紹介!
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不動産会社を一人で起業~4つの悩み~
続いて、実際の準備ができて業務を開始した後に直面する、代表的な4つの悩みについて見ていきましょう。
悩み①人脈がない
人脈を築くことのメリットは、お客さまや物件の融通と、情報交換です。
とくに物件仕入れに関しては他の業種と違い問屋さんがなく、レインズがあるのみです。レインズで探索した物件で、初めての業者さんにアプローチをしても、実績や信用がない場合、あまり反応が良くないのも悩みどころですね。
開業時には時間が足りずに人脈の開拓や保持が難しくなり、独立以前の勤務先の人脈を頼るのが道義的に難しい場合もあるでしょう。
一人開業の場合は、これを何らかの形で補っていくことが必要になります。
悩み②業務がまわらない
一人での開業は、つまり「最初は業務全部一人でやる」ということになります。
大変ではあるのですが、経営者として「最初に一通りの業務を経験しておきたい」という方も多いです。
その業務は、事務系の作業だけでも「契約書や重説資料の作成」「入金確認と振込み」「帳簿付け」「図面作成」「ホームページ更新」「ポータルサイトへの物件入力」など多岐にわたります。
早い段階で成約を得られるようになり、事業を軌道に乗せるには、不動産テックなどのサポートを利用して、できる限り業務効率化をはかる必要があります。
そして、そのようにして効率化された業務は、人手が増えたあとも活きてきます。
悩み③ブランディングができない
不動産会社に廃業が多い原因のひとつとして、ブランディングできていないことが挙げられます。不動産会社におけるブランディングとは、自社の強みや独自性を形成して、効果的にアピールしていくことです。
競合他社も同じ物件を取り扱うため、商品・サービスの差別化は図れません。競合他社に埋もれないためには、自社のホームページで有益な情報を発信して潜在顧客を増やしていくことが重要です。
悩み④思うように集客できない
不動産会社の開業後、効果的な集客ができず苦しむケースもよく見られます。これは、不動産会社に勤務していた際に営業成績が良かった人でもよくある現象です。
開業後に集客がうまくいかなくなってしまう理由として、ネームバリューの低下が挙げられます。開業すると「今まで勤めていた会社」のブランドの恩恵がなくなり、まっさらな状態からスタートすることになるためです。
また、消費者は以前と比べてインターネットなどで手軽に物件情報を確認できるようになりました。情報が飽和しているため、インターネット上で単に情報を発信するだけでは十分に集客できません。
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不動産会社を一人で起業~悩みの解決方法~
これら不動産会社を一人で起業する際に直面する悩みは、どのような方法で解決すればいいのでしょうか?
人力に頼れないうちに不動産テックの力をフル活用することで、開業時の悩みを解決し、その後の事業も円滑に進む点について、ご説明したいと思います。
人脈のカバー
まず、ホームぺージやポータルサイト、TwitterやYouTubeほかSNSの利用をするなど、Web上の集客に力を入れることで、人脈だけに頼らない体制をつくることができます。
仕入れに関しても、Webを通して地域の同業者や物件オーナーに対する声かけを熱心におこなって成功された事例も複数見られます。
まず発信すること、それも最新の正しい方法でおこなうことで、ご自身で動いて人脈を築いていくのと同様の効果を狙えます。
業務の効率化
業務の効率化で時間と予算を節約するには、不動産用の支援システムやツールを導入することで、目覚ましい効果が期待できます。
とくに顧客や物件データの管理、物件情報の更新、ポータルサイトの管理などでは、「常時2時間半の残業が4分の1になった」というくらいに、業務時間の開きが出てきます。
Webからの反響数アップに欠かせないブログの更新も、支援サービスの一環としてアウトソーシングすることが可能です。
この他不動産業務の効率化については、こちらの記事もあわせてご覧ください。不動産業務を効率化するには?システムの必要性や選び方を解説
ブランディングの方法
人脈の項でも触れましたが、内容の充実したホームぺージは、それだけでも会社の信用につながります。
さらに、Googleの検索結果で上位表示されれば、それだけでブランディングになります。
社名の看板、何が得意か、どんな思いでお客様をお迎えしているか、これらをお客さまや仕事関係者に広めていくために、Web媒体をフル活用しましょう。
集客方法の確立
集客方法には2種類あります。ポスティングやチラシ、人脈を利用するといったオフライン集客と、自社サイトやポータルサイト、SNSなどインターネットを活用したオンライン集客です。
近年、不動産業界の集客動向として注目されているのは、オンライン集客です。物件情報をポータルサイトで探したり、物件購入のやり方をネットで検索したりする顧客が増加傾向にあるためです。
特に、ポータルサイトへの物件情報の掲載、SEO対策を施したホームページからの情報発信など、誰にとってもわかりやすい情報発信が重視されます。
オフラインで人脈を作りつつ、自社サイトで潜在顧客を集客するなど、必要に応じて、オフライン集客とオンライン集客を組み合わせることが大切です。
一人で起業する方がこれら3つの悩みを解決するためには、不動産のあらゆる業務をカバーするいえらぶCLOUDがおすすめです。
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まとめ
本記事では、一人で不動産開業する方によくある疑問にお答えし、一人の起業時によくある悩みの解決方法もご紹介してきました。
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