間取り図作成代行による業務効率化のメリットや費用・相場を解説
目次
間取り図は、不動産の情報やイメージを伝えるのに欠かせないものです。間取り図は決して複雑なものではないため、物件を管理する不動産会社が自社で作成することもできます。しかし、実際には作成代行サービスを利用する不動産会社も多いようです。
この記事では、不動産の間取り図を作成代行サービスに依頼するメリット、費用の相場などを解説します。
間取り図を作成代行してもらう目的やメリット
間取り図は、部屋の配置や広さなどを視覚的に描いた平面図です。不動産の情報をわかりやすく顧客に伝えるために、間取り図はなくてはならない要素となります。
間取り図を描くための専用ソフトやアプリなどもあり、自社で作成する不動産会社も珍しくありません。以下の記事では魅力的な間取り図の活用方法や簡単に作成できるアプリを紹介しています。ぜひ参考にしてください。不動産業務で魅力的な間取り図を活用しよう!簡単に作成する方法とは?間取り図作成を簡単にしたい!不動産会社におすすめのアプリやソフトとは?
この項目では、間取り図を作成代行してもらうのには、どんな目的やメリットがあるのか解説します。
時間や労力のコストが削減できる
間取り図の作成には戸建て、マンション、土地や区画など、不動産の種類によってかかる時間や労力は異なります。
例えば、土地や1Kアパートなどであれば、見取り図作成に苦労はないでしょう。しかし、戸建てやファミリー向けマンションなどになると、部屋数が多く、形状や配置もバラエティに富んでいるため、簡単には作成できません。
そのため、すべての間取り図を自社で作成すると、想像以上に負担がかかってしまうのです。
作成代行してもらえば、今まで間取り図にかけていた分ほかの業務に人手が回り、会社の業務効率が上がります。特に賃貸物件の場合、スキルを持つ専門業者に作成代行を依頼した方が、スピーディに間取り図が仕上がるため、いち早く入居者募集を行えます。
完成度が高いと成果の最大化につながる
専用のソフトやアプリを使ったとしても、作成者や対象物件によって、間取り図の完成度にはバラつきが出るものです。ひと目で物件の概要を把握できるような間取り図にするためには、こうしたバラつきはできる限りなくしたほうがよいでしょう。
専門業者には、間取り図作成のノウハウがあります。そのため、どのような不動産の作成代行を依頼しても、統一感のある、完成度の高い間取り図を仕上げてもらえます。
美しくわかりやすい間取り図は、物件を探している人の目に止まりやすく、自然と集客効果が高まります。ひいては問い合わせ件数が上がり、業績の向上につながることも期待されます。また、精度の高さから、不動産会社としての信頼度もアップするでしょう。
一元データで紙媒体とWEB媒体への掲載ができる
不動産の間取り図は、店頭の掲示物、紙のチラシ、ポータルサイトや自社のホームページなど、さまざまな媒体に掲載されます。つまり、紙媒体とWEB媒体、どちらも掲載する前提で作成することになるのです。
作成代行で受け取る間取り図は、通常、データ化されています。そのため、媒体の種類に関わらず対応可能で、同じ間取り図であれば繰り返し利用できます。
間取り図のデータを一度手にすれば、間取りに変更がない限り、作成代行を何度も利用する必要もありません。
間取り図作成代行サービスの費用相場
これまで自社で間取り図を作成してきた不動産会社が、作成代行を検討するとき、気になるのがコストでしょう。
ひとつの間取り当たりの作成費用は、おおむね150~800円ほどとされます。ただし、作成代行サービスにかかる費用は、業者によってさまざまです。また、間取り図の作成範囲、1Kや3LDKといった部屋タイプなど、条件ごとに価格は異なるのが一般的です。
納期は1~3営業日ほどですが、当日や翌日といった最短案件の場合、追加料金となる場合もあります。
それでは、間取り図の作成代行サービスについて、さらに詳しい費用相場を確認していきましょう。
部屋タイプ別の費用相場
間取り図作成代行サービスで費用が分かれる条件には、完成したデータのファイル形式、国内受注もしくは海外発注など多数あります。しかし、もっとも費用に差がつきやすい条件は、部屋タイプです。
そこで、依頼前におおまかな予算を把握するために、部屋タイプ別の費用相場を確認しておきましょう。
1R/1K | 150〜500円 |
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2K/2LDK | 300〜1200円 |
3K/3LDK | 300~1500円 |
戸建て(2フロア) | 450〜1600円 |
業者のなかには、部屋タイプに関わらず、均一料金を設定するところもあります。納期やファイル形式、モノクロ・カラーなどの条件なども見ながら、予算に合った業者を選びましょう。
別途料金
間取り図作成代行サービスはライバルが多く、安価でクオリティの高い間取り図を依頼できることがほとんどです。また、通常、あらかじめ決められた設定どおりの作成なら、追加料金や別料金は発生しません。
ただし、寸法などを表記する、家具イメージを描くなど、場合によっては追加料金がかかることもあります。特に、発注時の見落としで納品済みのデータを手直しするケースでは、多くの業者で、依頼主都合による修正として別途料金を請求されるので注意してください。
このように、間取り図代行サービスは基本的にリーズナブルな基本料金であっても、状況に応じてコスト増になる可能性もあります。事前に見積りを取るなど、料金を確認することが重要です。
失敗しない!間取り図作成代行を依頼するときのコツ
作成代行サービスを利用しても、期待したとおりの結果を得られるとは限りません。自社はもちろん、顧客やオーナーも満足する間取り図とするには、依頼前に押さえておくべきことがいくつかあります。
ここでは、間取り図作成代行を依頼するときに失敗しないコツを紹介します。
営業日と納期を確認する
まず確認しておきたいのが、間取り図作成代行サービスの営業日と納期です。
先述のとおり、依頼した間取り図は1~3営業日でデータ納品されるのが一般的です。しかし、発注数や部屋タイプ、業者の繁忙期など、状況に応じて納品日が後ろ倒しになることも考えられます。
また、年中無休・24時間対応しているのか、土日を除く平日のみ対応可能なのかによっても、納品日は大きく異なるでしょう。
急ぎのときは当日・翌日納品に対応する業者を選ぶ、注文内容に対する確実な納期をチェックしてから依頼するなど、事前のリサーチや問い合わせで、業者の対応の違いを把握しておくと安心です。
価格は比較検討する
間取図作成代行サービスは、業者によって、価格設定が異なります。部屋プランに関わらず均一料金とするところもあれば、部屋プランごと料金を変えるところもあります。
少しでもリーズナブルな業者を探すのは、悪いことではありません。しかし、業者の選定や比較検討を始める前に、まずは自社の管理物件について現状を把握することから始めることが重要です。
1Kや2LDKなどコンパクトな間取りの物件が多ければ、部屋タイプ別の料金設定をする業者に依頼すると、コスパよく間取り図作成を依頼できる可能性があります。
一方、1Kから2階建ての戸建てまで、部屋タイプが多種多様な場合には、均一料金を設定する業者にしたほうが、コスト面でのメリットが大きいでしょう。
このように、実際に依頼する間取り図がどのような内容か把握すれば、コスト面の無駄を省き、後悔のない依頼が可能です。
要望への対応が可能か確認する
シンプルな平面図のイメージがある間取り図ですが、家具イメージの配置や手書き風など、デザインによって見せ方を変えることもできます。
ただし、対応できるデザインに限度があったり、別料金が発生したりと、作成代行サービスによる違いがあります。そのため、求めるデザインで間取り図を作成してもらえるか、予算に合っているかなどを、業者選びの検討要素に加えることも大切です。
さらに、業者のフォーマットを超えたオリジナリティを求める場合、想像の間取り図と完成品とのあいだにギャップが出ないように気をつけてください。
要望を具体的に伝える、打ち合わせ段階で違和感を解消するなど、お互いに十分な意思疎通を行いましょう。
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不動産業界を専門とするIT企業、いえらぶGROUPでは、不動産会社からのニーズに対応した「間取り図作成ソフト」をはじめ、さまざまなサービスを提供しています。
いえらぶCLOUDの「間取り図作成ソフト」なら、前述した一般的な間取り図作成ソフトで生じる完成度のバラつきも抑えられます。豊富なひな型やスムーズな操作性により、簡単かつ便利に間取り図を作成できるためです。
また、間取り図を簡単に作成できるだけでなく、物件の情報管理も同時に行えるため、チラシ作成にも活用できるうえ、連携する各種ポータルサイトへの広告出稿も可能です。
間取り図作成代行を検討しているものの、コスト面に不安を抱えているなら、「いえらぶCLOUD」の業務支援システムを採り入れるのもおすすめです。不動産の仲介・管理業務のIT化で業務効率アップを実現すれば、コスト面の不安も解消されるでしょう。
まとめ
不動産の間取り図は、集客力を左右することもある、重要な物件情報のひとつです。自社で作成することも可能ですが、労力や手間、時間がかかるなどの課題があるなら、作成代行サービスの利用を検討するのもおすすめです。
利用前には、納期や費用、求めるデザインへの対応などを確認して、信頼できる業者に依頼しましょう。
最近は、いえらぶCLOUDの「間取り図作成ソフト」など、自社作成でも業務効率化を図れるソフトが登場しています。こうした最新のITツールもぜひ参考にしてみてください。