2026年7月29日、30日に開催された「賃貸住宅フェア2026」にて、いえらぶGROUPは不動産会社様向けの特別セミナーに登壇いたしました。今回のセミナーでは、「電子契約を起点に、生成AI時代の賃貸管理経営を再設計する」をテーマに、最前線でサービス開発を続けるからこそ語れる、具体的な活用法と最新動向をお伝えしました。
本記事では、当日の要点を振り返りながら、セミナー内容をレポートします。

■登壇者紹介

いえらぶGROUP 執行役員 三津田貴紀
2014年、フィールドセールスとして入社。営業の第一線で成果を重ね、組織拡大と仕組みづくりの両面で実績を築く。2017年度下半期から2018年度にかけて3期連続でトップセールス賞を受賞。2019年度より新規営業部の課長としてメンバー育成と戦略推進を担い、2020年度からは同部門全体を統括。2024年に執行役員に昇格。事業成長を牽引する営業戦略の立案と実行をリードしている。明治大学経営学部卒。

GMOグローバルサイン・ホールディングス GMOサイン事業部 部長 牛島直紀
2007年2月に入社。経営企画室の法務担当として活動中に電子契約ビジネスを企画。2015年に電子契約部門を立ち上げローンチした『電子印鑑GMOサイン』は、昨年10周年を迎えた。2016年経済産業省 電子署名法研究WG構成員。
■賃貸管理業務の新常識 電子契約×生成AIの最新事例!
生成AIは「不動産業務を支える実践的なパートナー」

いえらぶGROUPは、生成AIを「不動産業務を支える実践的なパートナー」と位置づけています。

ChatGPTの登場から約4年が経過し、生成AIは「1問1答で質問に答える優秀な相談相手」という従来の役割から、大きな進化を遂げています。今、業界が注目すべきは「AIエージェント」の存在です。

AIエージェントとは、最終的なゴール(例:お礼メールの送信完了、物件データの入力など)を設定するだけで、AI自身が自律的に状況を判断し、複数の複雑なタスクを一括で完結させるテクノロジーを指します。指示を出すたびにやり取りを重ねる必要はなく、一連のワークフローを丸ごとAIに委任できるのが最大の特徴です。
今の時代に求められているのは、「事務作業をAIエージェントに任せ、人間はコア業務に集中する組織を作ること」です。
物件入力や書類作成といったバックオフィス業務をAIエージェントに置き換えることで浮いた時間を、対面での信頼構築やオーナー様への提案、手厚い入居者様フォローなど、「人間でしかできない高付加価値な仕事」へと振り向けることこそが、これからの賃貸管理経営において競合と差をつける決定打となります。
~特別解説~「電子契約」×「生成AI」でできること

GMOグローバルサイン・ホールディングスの牛島様より、電子契約と生成AIを組み合わせた最新の実務ソリューションが紹介されました。同社が先行開発を進める「MCPサーバー」を活用することで、AIエージェントが電子契約ツール(GMOサイン)を直接操作し、契約業務を自律的に進行させる未来が提示されました。
またセミナー内では、実際のシステム画面を用いた4つの活用シーンが実演されました。
1.契約書(特約)の自動生成
2.締結後の情報登録
3.契約内容の確認
4.リーガルチェックの効率化
これらの実演を通して、単に「紙を電子化する」だけでなく、電子契約をAIと連携させることで「契約の前後にある作成・確認・管理業務そのものが劇的に短縮される」という、次世代の契約実務の姿が明瞭に示されました。
AIエージェントを動かす「データ基盤」と「組織マネジメント」

AIエージェントを実務で真に機能させるためには、業務プロセスの再設計と「データ基盤」の整備が不可欠です。顧客情報、物件情報、過去の契約情報といった元データが社内で分散していたり、表記ゆれ・重複が存在していては、いくら優秀なAIであっても正確な処理を実行できません。
そこで重要となるのが、「データクリーニングの自動化」です。入居希望者がスマートフォンから直接入力した正確なデータが、そのままクラウド経由で管理システムや保証会社へ二重入力なしで自動連携される。この一連のフローを構築することで、AIエージェントがミスなく自律駆動するための「完璧なデータ基盤」が完成します。

また、「AIを組織に定着させるためのマネジメント手法」として、以下の4つのポイントが挙げられます。
1.評価制度の刷新:AIを活用して生産性を向上させ、残業を削減した社員を適切に評価する文化を作る。
2.成功プロンプトの共有:優れた成果を生むAIへの指示文(プロンプト)を個人の中にとどめず、組織の共通資産としてテンプレート化する。
3.人間によるチェック体制の徹底:AIの出力を鵜呑みにせず、最終確認を人間が行うルールと教育体制を確立する。
4.労働規制遵守のためのロードマップ:事務作業をAIに任せることで計画的に残業時間を削減し、従業員満足度の高い組織へ変革する。
競合他社がAIで業務効率化を進める中、従来のアナログな対応を続ければ、Z世代をはじめとする若手人材の採用難や、オーナー様の他社乗り換えといった致命的な経営リスクにつながります。AIを「自律して動く部下」として捉えることで、不動産経営の未来は大きく切り拓かれます。
いえらぶは生成AIの現場定着を徹底サポート

いえらぶGROUPは、単にツールを提供するだけでなく、各企業の業務フローに合わせた定着化までを「二人三脚」で支援します。
今後も全国の不動産会社・管理会社様の働き方を変革し、より効率的で生産性の高い業務を実現できるよう、システム開発と強力な伴走支援を続けてまいります。
セミナーにご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございました。

■新機能も続々リリース中!
▼物件の仕入れから売却まで一元管理、「仕入れ管理」機能リリース
https://ielove-cloud.jp/news/entry-1429/

▼「らくらく工事管理」機能リリース、原状回復工事から入居中の小修繕対応まで効率化
https://ielove-cloud.jp/news/entry-1428/








