自転車を持ち込む入居者がいる!どうしたらいいの?
▼賃貸管理業務がまるわかり
「賃貸管理業務マニュアル」をダウンロードする
ある日マンションの入居者の一人からクレームが入りました。
内容は、「駐輪場があるにもかかわらず自転車を居室内に持ち込んでいる人がいる」というものです。
この場合、管理会社の立場としてはどのように動くといいのでしょうか。
今回は、管理会社の対処方法についてご紹介していきたいともいます。
■大切な観点は「迷惑をかけない」こと
自転車の持ち込みが引き起こす問題は、どのようなものがあるのでしょうか。
エレベーターや外壁、共有部が汚れてしまったり、搬入時に他の入居者と接触事故が起きたりすることもあります。
駐輪場の指定があり、過去該当の入居者が他の入居者に迷惑をかけたことがある場合、特別扱いするのは良くないのではないかという管理会社の判断は賢明なものといえるでしょう。
管理会社が介入した方が良いのかのポイントは、その入居者が他の入居者に迷惑をかけていないかどうかです。
こういった問題は今後起こりうるもので、特段トラブルがなかったとしても容認してもいいのかと考える方もいるかもしれません。
トラブルが起こる前の対策として、どのようなものがあげられるでしょうか。
▼賃貸管理業務がまるわかり
「賃貸管理業務マニュアル」をダウンロードする
■居室への持ち込みは駐輪場の指定がある場合は原則禁止
そもそも自転車を居室に持ち込むことは、契約違反にならないのでしょうか?
特約に特に記載がされていない場合は、契約違反になる可能性が高いです。
ですので、管理会社は自転車の持ち込みをしている入居者を見つけた場合は、管理会社の立場として入居者に対してしっかりと注意を行い、マンションの掲示板にも掲示物を出す等の対処をする必要が出てくると思います。
入居者に注意をして、入居者の話をしっかりヒアリングするのも重要です。
持ち込んでいる理由が、過去自転車が盗難にあったからというものかもしれませんし、入居者の気持ちを聞くことも関係性を保ちながら解決していくためには必要です。
■今後も起こりそうな問題だから何か対策を立てておきたいそんなあなたに
自転車の持ち込みに関しては、今後も起こりうるトラブルといえるでしょう。
この対処に時間を取られないためにも、早いうちに対策を立てておくことが重要です。
自転車を持ち込ませたくないが、自転車の盗難を心配している入居者がいる場合は、駐輪場のセキュリティ強化を考えるのが良いのではないでしょうか?
決まりだからと言って、盗難を気にしている入居者の自転車を駐輪場に止めさせ、盗難にでもあったら管理会社が攻め立てられるの想像がつきます。
そうならないためには、特約に駐輪場での自転車の管理は各人に任せること、自転車を居室内に持ち込みをしないことを特約に記載しましょう。
持ち込みをOKにする場合でも、特約にて自転車の運搬方法、共有部でのマナーについて記載しておくのが良いと思います。
接触事故が起こったときには、損害賠償責任を負うことになる可能性もありますので、自転車の持ち込みをOKにする場合は、他の入居者の承認をしっかりととっておくようにしましょう。
▼賃貸管理業務がまるわかり
「賃貸管理業務マニュアル」をダウンロードする