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【不動産保証協会】全宅?全日?ハトとウサギの違いを解説

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不動産業に携わっている方々であれば「ハトマーク」や「ウサギマーク」といった言葉をよく耳にするかと思います。

どの不動産業者もハトマークとウサギマークをシンボルマークに掲げた保証協会のいずれかに加入しているといってもよいでしょう。

本記事では、ハトとウサギの違いを解説するとともに、それぞれの入会方法についてもご紹介します。

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ハトとウサギは不動産保証協会のシンボル!

そもそも「不動産保証協会」とは何か

現在、日本には「全国宅地建物取引業保証協会」(通称:全宅)と、「全国不動産保証協会」(通称:全日)の2つの大きな保証協会があります

複雑で覚えにくい名前のため、宅建業者は全宅を「ハト」全日を「ウサギ」とシンボルマークの愛称で呼び分けています。

保証協会に加入できるのは宅建業者のみです。また、1つの保証協会に加入した宅建業者は、他の保証協会に加入することができません

保証協会の業務内容は宅地建物取引業法で定められています。苦情解決業務、弁済業務、研修業務などがありますが、不動産会社はこれらを全て把握しておく必要はありません。

ここでは、不動産業を営む上で最低限知っておくべき保証協会加入のメリットを2つご紹介します。

保証協会加入のメリット①不動産業を始めるコストが大幅に抑えられる

不動産業を始める際、宅建業免許を取得した後に営業保証金を供託する必要があります

保証協会に入っていない場合は、法務局に営業保証金として1,000万円を供託する義務ががあります。なかなか大きな額ですよね。

しかし、保証協会に入会している場合は協会に弁済業務保証金分担金として60万円を供託することで営業保証金の代わりとすることができます。

協会に入会することで、営業保証金の供託額が軽減されることは、大きなメリットです。不動産仲介業の独立開業に必要な資金はいくら?開業の手順も解説

保証協会加入のメリット②情報の要、レインズを使える

保証協会に入るもう1つの大きなメリットは、レインズを使えるようになることです。

レインズはどの不動産会社も必ず利用しているといっても過言ではありません。レインズとは国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営している不動産業界全体の不動産情報が集約されたコンピューターネットワークのことです。

不動産取引の際、まず参考にするのがレインズです。2つの協会のどちらに加入したとしてもレインズが使えます。不動産の「レインズ」とは?3つのメリットや活用する流れを解説!

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全宅(ハト)と全日(ウサギ)は何が違う?

ここでは、全宅(ハト)と全日(ウサギ)の違いについて解説します。

規模が違う

規模に関しては、全宅(ハトマーク)の方が大きくなっています。全宅は全国の不動産会社の8割が入会している大規模な組織です。

しかし、「多くの不動産会社が利用しているから、ハトマークの全宅が絶対に良い!」というわけではありません。

歴史が違う

歴史に関していうと、全日(ウサギマーク)の方が古い歴史を持っています。全日は1952年に設立され、不動産業界最古の歴史を誇った組織です。2023年現在、71年という歴史がある点は、全宅との大きな違いと言えるかもしれません。

では、「歴史に裏打ちされた、信頼が厚く・ノウハウがたまっているであろう全日が絶対に良い!」ということなのかというと、やはりそういうわけではありません。

入会費用が違う

協会および保証協会の入会には、入会費がかかります。費用に関しては、全日(ウサギマーク)の方が少し安いです。例えば、東京都で入会する場合、全宅(ハトマーク)の方は入会費約156万円がかかります。全日の場合、約133万円で済みます。

時期やキャンペーンによって入会費の変動がありますが、基本的には全日の方が安く済むようです。下の表は、ここまで比較した項目をまとめたものです。参考にしてください。

全国宅地建物取引業協会連合会(ハト)

全日本不動産協会(ウサギ)

規模

約100,000社

約30,000社

歴史

1967年設立

1952年設立

入会費用(東京都の場合)

約156万円

約133万円

サービス内容について

組織が違うため、保証協会への入会費用と会員数に違いがあるものの、全宅も全日も提供しているサービスに大差はないという意見が圧倒的です。

全宅と全日の比較は下の通りです。

全宅(ハト) 全日(ウサギ)
開業支援 営業保証金の免除
開業セミナー
実務セミナー
営業支援 レインズ
各種部会
情報誌等による情報提供
実務支援 Web書式作成システム
各種書式ダウンロード
税務・法務無料相談
不動産無料相談
電話相談
人材育成 キャリア研修
実務セミナー
Web研修
法定研修
会員支援 支援事業

実際の現場の声を聞くと、費用面や会員同士の繋がりを考慮しながらどちらの協会に入会するかを決めることもありますが、開業にあたってアドバイスをくれた親しい方がどちらの団体に加入しているかを参考にすることが多いようです。

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全宅(ハト)と全日(ウサギ)それぞれの入会までの流れ

全宅(ハト)と全日(ウサギ)それぞれの入会の流れについて、それぞれ表にしてご紹介します。

全宅(ハト) 全日(ウサギ)
1.入会申込み 1.都道府県庁へ免許申請・受理
2.入会金・弁済業務保証金分担金納付 2.方本部への入会の申込み、必要書類の提出
3.入会申込書・連帯保証書等の提出 3.事務所調査
4.入会審査・供託手続き 4.入会審査
5.供託書正本の写し・正社員名簿を免許権者に提出 5.入会説明会
6.社員加入報告及び弁済業務保証金供託届出書を免許権者に提出 6.入会費用・弁済業務保証金分担金等の納付
7.免許権者から免許証交付 7.免許証の受領

参照:入会手続きの流れ|全国宅地建物取引業保証協会
参照:ご入会の流れ(入会手続きのご案内)| 公益社団法人 全日本不動産協会

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まとめ

ここまでハトとウサギの違いを見てきましたが、実は本質的な違いはありません。ほとんどの不動産会社がどちらかの協会に入会していることから、どちらに入会しても大きなメリットを得られるようです。

例えば、会員数や規模を求めるなら全宅(ハト)、会費の安さを求めるなら全日(ウサギ)といったように、ポイントを定めて自身の法人に適している協会を選ぶのがベターです。

また、先述の通り、時期によって入会金が異なります。入会を考えている際は、事前の調査を怠らないようにしましょう。

いえらぶGROUPでは、これから不動産開業・独立をお考えの方への開業支援も行っています。不動産開業・独立に関するご質問・ご相談も受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人いえらぶ編集部

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