いえらぶCLOUDを導入した経緯
人材不足に悩んでいて、人員に左右されない体制を作る必要性を感じていました。
まず、荒瀬様の経歴と会社を立ち上げた経緯を教えてください。
前職では、プライム市場に上場している不動産販売会社で、部長として十数名のチームをまとめていました。その中で、オーナー様に喜んでもらえる管理会社を作りたいと考えるようになり、FASTORYを立ち上げました。
また、現在はいえらぶの賃貸管理システムや業務を外注できるらくなげを活用して、少人数でも結果を出せる管理会社の仕組みを構築しています。
なぜ、少人数で管理業務を回すという仕組みづくりを始めたのでしょうか?
管理事業を行っていく中で、賃貸管理業界全体の課題でもある人材不足に私も悩まされまして。人員に左右されずに運用できる仕組みづくりが必要だと感じました。
また、私は経営側のポジションにいるので、財務の観点から販管費を抑える方法を考えています。
そこで、本当に管理会社が行うべき業務かどうかを選別した結果、らくなげに外注しつつ少人数で回していく仕組みにたどり着きました。
ありがとうございます。基幹システムにいえらぶCLOUDを選んだ理由も教えてください。
いえらぶCLOUDを使えば、「ここを見れば、誰でも情報を確認できる」という状況を作れるからです。
管理会社の多くは、エクセルやGoogle スプレッドシートなど、色々なツールを使っています。そうすると保存先が複数できてしまい、情報の管理が面倒なんです。
また、保存先がバラバラだと、従業員が引継ぎをせずに辞めてしまった時に困ります。
なので、情報をまとめて管理できるいえらぶCLOUDを選びました。
さらに、いえらぶのグループ会社には管理業務を外注できる「らくなげ」や、保証会社の「いえらぶパートナーズ」がありますよね。
グループ会社のサービス同士が上手く連携しているので、全てのサービスを使えば申込みから審査、その後の管理・更新まで全て任せられる仕組みを作れます。
グループ会社間の連携によるメリットも、いえらぶCLOUDに決めた理由の1つです。
導入後の効果
社員1人とアルバイト1人で900戸の物件を管理できています。
導入後の効果を教えてください。
少人数でも管理業務を回せるようになったことです。今は社員1人とアルバイト1人で900戸の物件管理を行えており、販管費をかなり抑えられました。
さらに、毎年順調に戸数を伸ばしていて、去年は250戸ほど管理戸数を増やせています。今の体制を完全に整えることができれば、今の人数のまま2,500戸までは管理戸数を増やせると思うので、今後もどんどん増やす予定です。
管理戸数を増やすコツはありますか?
オーナー様から紹介していただくことです。
FASTORYでは、広告にお金を使っていません。それでもオーナー様から「知り合いの物件も預かってくれないか」というご依頼を受けて、管理戸数を増やしています。
なので、オーナー様に信頼してもらうことを重要視しています。
一般的に、管理会社はオーナー様から物件を預かる立場なので、どうしてもオーナー様の声が強くなりがちです。しかしFASTORYでは、ビジネスパートナーとして対等な関係を築ける方からの依頼を受けるようにしています。
その代わり、一度引き受けたオーナー様に関しては、責任をもって対応しています。
例えば、私は不動産のオーナーでもあるので、どうしたらオーナー様のキャッシュフローをよくできるのかを自身の経験も踏まえて提案できるんです。
このようにオーナー様にとって価値のある提案をすることが、信頼獲得や紹介につながっていると思います。
オーナー対応にしっかりと時間を使うためにも、らくなげやいえらぶCLOUDを活用して、少人数でも業務が回る体制を作っています。
外注する業務とFASTORY様が行う業務はどのように分けていますか?
オーナー対応が必要になる業務はFASTORYで行い、その他はらくなげに任せています。
例えば、物件入力作業や申込み・契約書の作成、入金確認、更新・解約業務などを外注しています。
今後の展望
最終的には、ほぼ無人で業務を回せるところまで持っていきたいです。
いえらぶに期待することはありますか?
いえらぶには様々なグループ会社がありますよね。なので、管理業務は全ていえらぶに任せておけば大丈夫となるように、グループ会社のサービス間の連携をどんどん強めてもらいたいです。
今後の展望を教えてください。
今以上に管理事業を伸ばすために、FASTORYの管理部を分社化する予定です。そうすることで今の課題や解決策を見つけやすくなるので、さらに効率よく運用できる方法を模索していきます。
最終的には、管理業務をほぼ無人で行えるところまで持っていきたいです。
また、FASTORYでは管理運営のノウハウを積極的に開示していきたいと考えています。なので、もしご興味のある管理会社様がいれば、積極的に情報交換をしていきたいですね。