不動産テックEXPOセミナー「働き方改革を起こす不動産DXの最先端」レポート
目次
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12月5日から7日、東京ビックサイトにて「不動産テックEXPO」が開催されました。
株式会社PMラボ代表取締役 深澤成嘉氏と当社常務取締役 庭山健一が「不動産DXと働き方改革」をテーマにセミナーを行いました。
深澤氏は、前職の株式会社アミックスで日本初の媒介契約による賃貸借契約の電子化を実施するなど、賃貸管理業務のデジタル化を牽引されています。
本セミナーでは、賃貸管理業務のプロである深澤氏と不動産テックサービス提供者の庭山が、不動産会社様の働き方に大きく関わる「不動産DX」の現状と今後について解説しました。
今回は、当日のスライドと共に、セミナー内容をレポートします。
登壇者
株式会社PMラボ 代表取締役 深澤 成嘉氏
株式会社いえらぶGROUP 常務取締役 庭山 健一
庭山:深澤さんとせっかくトークできるので、不動産会社様からみてDXってぶっちゃけどうなの?というところにも切り込んでいきます(笑)
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そもそもDXとは?IT化・デジタル化と何が違うのか?
深澤:DXをIT化・デジタル化と混同されてる方も多いです。まずはDXについて解説しましょう。
DXとIT化・デジタル化の違い
✓IT化・デジタル化とは、従来の紙や郵送、FAXなど、アナログなものをデジタルに置き換えること
✓DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは、「IT化、デジタル化されたもの」を活用し、生活やビジネス全体を変容させるプロセスそのもの
庭山:僕個人としてはこういうカタカナ用語はあまり好きではないです。
こういう言葉は、無駄に小難しい響きになりますよね。すると、本来価値を届けるべき中小規模の会社様に忌避され、本末転倒な事態になってしまうので。
DXを推進する身ではありますが「もっと分かりやすく、身近に感じてもらえる伝え方がないか?」というのを常に追求していきたいです。
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働き方改革を起こす不動産DXとはどういうことか?
不動産業界にDXはなぜ必要なのか?
✓システムの老朽化や、エリア独自の商習慣、属人的な業務フローによって、長時間労働・離職率の高止まりが起きている
✓そういった長時間の事務作業から、社員を開放するためにDXが必要
✓特に定型業務が多い賃貸管理会社では「お客様のためになる仕事がしたい」と考えている新入社員も、事務作業で手一杯になりがち
深澤:僕は賃貸管理業務は本来クリエイティブな仕事だと考えています。なぜなら、賃貸管理のコア業務であるプロパティマネジメントは「物件の価値を最大化し、オーナーの満足度を高める仕事」だからです。
そういったコア業務に集中できるよう、DXが必要だと考えています。
不動産業界でDXが進むことのメリット
✓DXにより煩雑な事務作業が減れば、よりやりがいのあるコア業務に社員が集中できる
✓宅地建物取引士や賃貸不動産経営管理士に加え、PMやAM、BMの勉強もできればキャリアパスも広がる
✓そうした社員のスキルアップ、働き方改革はそのまま会社の利益向上につながる
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不動産業界でDXはなぜ進まないのか?
不動産業界のDXの現状
✓約6割の不動産会社がDXを「実施していない、今後も予定なし」と回答
DXが進まない「不動産会社あるある」
深澤:様々な不動産会社様とお話していて、DXが進まない背景には大きく3つ理由があると感じました。
①DXという言葉の独り歩き
②全て入替えなければという思い込み
③各社の独自ルールが多い
✓「なんだか難しそう」「我々には関係ない」と感じている方も多い
✓セミナーでも、レアケースを気にする質問が多いがレアケースは従来のままでもいい
✓地域ごとの商慣習や自社独自の業務フローの影響で、自社の業務にぴったりと合うデジタルツールがない
深澤:文章をペンで「書く」ことから電子デバイスを用いて「打つ」ことに置き換わったように、「従来アナログ的に当たり前のように行ってきた業務をデジタルに置き換えるだけ」と捉えれば、デジタル化やDXといった言葉も身近に感じることができるのではないでしょうか。
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DXを進めるためには?
DXを進めるための武器の一つが「SaaS」
✓SaaSとは、インターネット上で使えるパッケージ化されたシステム
SaaSの特徴・ メリット |
インターネット環境があればどこからでもアクセスできる |
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複数のメンバーで編集や管理が同時に行える | |
自社でソフトウェアの開発が不要なため、導入コストが安い&早く導入できる | |
ユーザー側での管理(アップデートやセキュリティ対策)が不要なため、ランニングコストがかからない →アップデートやセキュリティ対策はサービス提供者が行う |
庭山:SaaSの一番のメリットは、時流に合わせてアップデートしていくことです。法改正や最新の集客トレンドにも、自動でついて行ってくれる。そして、基本無料でアップデートされるので、追加コストがかからないのも魅力です。
SaaSなら「業務の標準化」というDXが可能
✓SaaSというパッケージ化されたシステムで業務が進むようにすれば、業界全体で業務の標準化が可能
✓業務にシステムを合わせようとしてると、結局「時代にそぐわないシステム」を自社でかかえてしまうことに
✓老朽化したシステムが増えていたのは、逆にシステムを業務に合わせて作る文化ができてしまっていたから
DXを始めるならWeb申込み・電子契約がおすすめ
✓DXの効果として業務の変容が一番顕著に表れるのが「ペーパーレス・郵送レス・FAXレス」
✓なので、申込書や契約書をデジタル化できる「Web申込み」「電子契約」から導入するのがおすすめ
深澤:前職のアミックスでは、電子契約ツールを最近「いえらぶサイン」に切り替えました。契約周りは特に正確性が求められるので、アップデートが速く、法改正などの時代の流れについていけるサービスを求めた結果です。
庭山:SaaSの更新頻度の高さは重要ですよね。いえらぶでは、年間で10,000件以上のアップデートを実施しています。これは、業界最速のアップデート頻度だという自負があります。
終わりに
本日のまとめ
✓DXにより煩雑な事務作業が減れば、よりやりがいのあるコア業務に社員が集中できる
✓社員のスキルアップ、働き方改革はそのまま会社の利益拡大につながる
✓DXの手段として、業務の標準化を促進できるSaaSの活用がおすすめ
庭山:最後に余談ですが、最近イーロン・マスクがTwitter社を買収したことが話題ですよね。それをきっかけにとある業界の会社たちがTwitter広告出稿をやめています。
それが、ゼネラル・モーターズやフォルクスワーゲンです。つまり競合テスラのCEOが買収した事業のプラットフォームに、自社の情報を提供するリスクを感じたということです。
「いえらぶも宅建業を始めれば儲かるんじゃない?」とお声がけいただくこともあります。しかし、いえらぶの立ち位置はあくまでも不動産会社様のIT事業部であり、宅建業をやることは一切考えていないことを改めて宣言いたします。
深澤:餅は餅屋、ということですね(笑)
いえらぶには不動産のIT事業部として、最新の法律を踏まえて「こういう業務フローで対応しましょう」と逆に標準化を提案するようなあり方を期待したいです。
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