賃貸住宅にネズミが出た!こんなときどうする?
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入居者から、「借りている部屋にネズミが出た」という連絡が・・・。そのような経験をしたことのある管理会社の方もいるかもしれません。
本記事ではネズミの駆除方法とそれにかかる費用についてご紹介します。
ネズミの何が害になるのか?
害獣といわれるネズミですが、具体的にどんな被害があるのか知っていますか?
ネズミ夜行性の動物ですので、入居者とネズミが遭遇することも珍しいです。
そのため、ネズミが住み着いていることは知っているけど、自分が活動しているときに出てこないし、気にならないからいいやと思っている入居者も多いかもしれません。
ですが、ネズミを放っておくといろいろな問題が起こります。その一部分をご紹介します。
①ネズミの菌による食中毒、ネズミがかじった食べ物から病気に至る可能性
②ネズミのフンからアレルギーを起こす
③部屋内の配線をかじられ漏電、火災につながる
④柱をかじられ、建物が傷む(最悪の場合は建物が傾く)
⑤ネズミについているダニに吸血されたりする二次被害
中でも特に怖いのはネズミの菌です。死亡例もあるため、ネズミを甘く見てはいけません。
もし、ネズミの存在を確認したら、早めに連絡してもらえるよう入居者にお願いしておきましょう。
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賃貸住宅のネズミ駆除の方法
ネズミの何が害なのかについて説明したので、次は駆除方法について説明していきます。
①部屋の整理整頓をして、清潔な部屋にする
②ネズミの捕獲がしやすいよう、ネズミが逃げ込めそうなすき間を埋める
③捕獲作業
ネズミは賢い生き物ですので、駆除は長期戦になるかもしれません。ネズミの習性を利用しながら、駆除していきましょう。
入居者自身が業者に頼まず、まずは自分で駆除してみることにすると言ってきた場合にアドバイスができるようにしておくといいかもしれませんね。
駆除にかかった費用の負担は家主と入居者のどちらか
ネズミを駆除してくれる業者はたくさんあり、駆除費用は2~3万の業者もあれば、10万円以上かかるところもあります。
この金額の差はどこから来るのかというと、「駆除内容」です。
高額なところは、ネズミの侵入を防ぐために穴をふさいだりする工事までしてくれます。
建物の広さや、工事の箇所、建物が新築なのか古いものなのかでも金額は変わってくるようです。
ネズミ駆除の業者にとんでもない額を突き付けられないように見積りを取ってもらってから話を進めるようにしてくださいね。
建物に被害が出ている場合は、建物を管理する側である家主の責任になることもありますが、ネズミの被害が出るのは入居者の普段の生活の仕方も関係してくるので入居者にも費用を負担する責任があるのでは?という意見もあります。
過去の判例では、家主には建物を住める状態にしておく義務はあるが入居後に起きたネズミによる被害は、入居者の部屋の使用状況が要因と考えられるため、駆除までは家主側の義務とは言えないという判決が出ています。
費用の負担はどの事例であっても負担割合の線引きは非常に難しいです。
賃貸借契約を結ぶときに、入居者としっかり取り決め、契約書に記載しておくことをおススメします。
まとめ
今回は、賃貸住宅にネズミが出たときの被害と駆除方法、駆除にかかる費用の負担について説明してきました。
ネズミは小さいので甘く見ている人も多いかもしれませんが、部屋に与える影響や入居者に与える影響は非常に大きいです。
またネズミの駆除は長期化することがほとんどですので、入居者にはネズミが出たときは早めに対応するようにと、はじめに伝えておくのもいいと思います。
入居者が暮らしやすい、健康で安全な住環境の提供のためにも、害獣の駆除についても知識をつけておくといいかもしれませんね!
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