ホームページをリニューアルした経緯
ポータル・口コミサイトの台頭で反響が伸びなくなったことに焦りを覚えました。
いえらぶのホームページを導入される前は店舗ごとに別々のホームページを使用していたと伺ったのですが、当時は反響についてどのような課題をお持ちだったのでしょうか。
畑山様
反響数が増えなくなったことですね。
2011年にいえらぶさんのホームページに切り替えてから、反響数が倍になったのを覚えています。
ただホームページ作成から数年経った2018年頃から、ホームページの反響数が中々増えなくなっていったのです。
渡辺
ご契約いただいた2011年頃の主流なネット対策は会社名、「○○エリア 賃貸」といったキーワードで一番を目指すことでした。一方で、いえらぶは会社名ではなく、実際にお客様が探している「物件名」でページが一番に表示されるようにネット対策をしていました。
他社がしていない取り組みだったためしっかり反響がとれていましたが、各種ポータルも物件名での集客を対策したり、マンション口コミホームページの台頭したりしはじめ中々反響数が増えなくなってきました。
反響数を伸ばすためにどのような取り組みをされたのですか。
渡辺
まずは、物件情報を濃くすることです。
物件毎にコメントを200文字、写真は一眼レフで撮って30枚入れていただき、パノラマも、周辺環境も全てしっかり入れていただいてました。
畑山様
いえらぶさんの前任の担当者からの薦めでブログ、Twitterもしていましたね。
ブログは2日に1回ほど、物件紹介文を書いていました。
Twitterはほぼ毎日投稿して、今ではフォロワー4万人までいきましたね。
渡辺
ただ、2018年頃から反響数が横這いになり、コンテンツマーケティングの実施をご提案しました。
簡単に言うとお客様に役に立つ内容を配信して、ホームページを閲覧してもらえるようにする手法です。他業界の集客方法として一般的になってきていましたが、不動産業界ではまったく浸透していなかったので、チャンスなのではないか、と考えたのです。
そこで、ホームページにお役立ち記事を掲載する形式にリニューアルいたしました。
ホームページリニューアルで得られた効果
反響数が増えただけではなく、来店率がポータルの倍になりました。
ホームページリニューアル後、お問い合わせに変化はありましたか。
畑山様
実際反響が増えました。あと、反響の質がぜんぜん違いますね。
ポータルサイトとの関係もあるので、具体的な数字はいえませんが、ポータルサイトと比べるとホームページの来店率は倍以上です。
渡辺
ホームページへの訪問数は爆増といっていいでしょう。
今までのサイトは1日1,000セッションぐらいだったのが、2,000に増え、その後一気に伸びて今では1日に2万セッションを超えているので約20倍ですね。
ホームページの反響が増えた理由はどのようにお考えでしょうか。
畑山様
正木商事のファン以外の方からもお問い合わせをいただけるようになりました。
リニューアル前は「前に正木商事で物件を借りた」「知り合いが物件探しに正木商事を使っていた」という方からの反響が大半でした。
ですが、今では物件探しをするまで正木商事のことを知らなかった方、県外の方からの反響が増えています。
渡辺
ホームページの閲覧者は奈良県の方は1.64%、それ以外が県外の方です。
あとホームページの流入の仕方が変わってきていますね。今までホームページの閲覧者の約3割が「社名検索」、つまり元々正木商事の名前を知っていた方でした。
しかし、今では社名検索が1割以下です。
コンテンツマーケティングが成功して、もともと正木商事の名前を知らなかった方からお問合せいただけているのだと言えます。
コンテンツマーケティングとして、どのようなことをされたのですか。
畑山様
まずは正解がわからない状態なので、ブログをたくさん書きました。
住まいに関するものを中心に、トレンドをいち早く見つけて、数で勝負しましたね。賃貸仲介に直結しないことも書いています。
一例を挙げると、昆虫の記事や、おいしいごはんやさんなどです。
「くも」で調べると正木商事の記事が当時3位に上がっていました(笑)。
渡辺
記事のテーマはSUUMOジャーナルなど身近なサイトだけでなく、Googleサジェスト・キーワードといった専門的なツールなどいろんなものを使って、新しい情報を集めていました。
例えば、流行語の「ミニマリスト」の対義語に「マキシマリスト」という言葉が新しく出てきた際は、有名な語彙検索サイトやコラムサイトより先に記事にして、当時1位になったのです。
ただ、Googleの検索順位の基準を見直すコアアップデートで、検索順位が下がってしまったんです。
正木商事のホームページは住まいに関連するものならとにかくいろんなジャンルをまず書いて面を広げました。
その結果、Googleに「このホームページ専門性ちょっと薄いかも」と思われて検索順位が落ちたんでしょうね。
そこで賃貸に関係する暮らしや住まいのテーマに的を絞って精査していきました。
そうするともともと1日にホームページ閲覧数(セッション数)が2,000〜3,000件ぐらいだったのですが、今では16,000〜20,000件になり、検索順位も飛躍しました。
これは結果が見えているので続けていきたいです。
また、対策として自社と関連性の高いサイトに自社ホームページのリンクを貼ってもらうことは前々から重要だと言われていました。例えるなら、有名な本に引用してもらっているような状態ですね。
コンテンツの内容も重要視されていますが、これからは今まで以上にリンクを張ってもらうことが重要だと言われています。
ですので、次は不動産をテーマにしたサイトからどうしたら引用してもらえるか考えています。
今後の展望
皆さんから愛される地域密着度No.1の不動産会社を目指して行きたいと思います。
ありがとうございます。最後に正木商事様の今後の展望についても教えてください。
畑山様
やっぱり住まいで日本一のホームページにしたいですね。
渡辺
ええ、まずは100万セッション超えましょう!
畑山様
今後は正木商事独自の視点で、奈良の不動産情報に留まらず、地元の方に愛される有力なコンテンツを発信して、地元ブランドの不動産会社として確立したいと思います。
私自身以前より社員へよく言ってることがあります。
それは「どうせ仕事をやるなら勝ち組になろう」ということです。
生活をしていくためには仕事をやらなければない、そうであるならば色々と辛いことも沢山あると思います。しかし、ただ言われている仕事をこなすのではなく、自身で考えオリジナルティを出し1つ1つの内容に最大限の成果を出そうということです。
そうすることで、社員と私自身の成長につなげ、最終的には「奈良で賃貸を探すならマサキに行こう!」と皆さんから愛される地域密着度№1の不動産会社を目指して行きたいと思います。