電子契約

【電子契約全面解禁から1年】電子契約調査レポート2023(いえらぶ調べ)

不動産の契約業務、手間も費用も削減したい...

調査概要

いえらぶGROUPでは、2023年5月18日に不動産電⼦契約の全⾯解禁から1年を迎えたことを踏まえ「不動産の電⼦契約に関する調査」を行いました。主な質問内容としては、電子契約の利用状況や導入状況と満足度など。質問数は10~15問ほどで、有効回答数は2,017名(エンドユーザー1,542名・不動産会社475名)でした。

本調査のプレスリリースはこちら
※本調査結果を引用・転載される際は、「株式会社いえらぶGROUP調べ」と出典を明記してご利用ください。

エンドユーザー・不動産会社の回答者属性


エンドユーザー調査結果

不動産会社選びで重視する点と希望の連絡手段


▶「不動産会社との連絡に希望するツール」は、全年代を通してメールが1位。Z世代(26歳以下)ではLINEとメールが、60歳以上では電話とメールがほぼ同数。39歳以下ではLINEが2位、40歳以上では電話が2位と若年層になるにつれテキストコミュニケーションを好む傾向が見られます。

▶「不動産会社選びで重視するポイント」については、全世代が「スタッフの印象」を最も重視しています。続いて、ほとんどの世代で「返信の早さ」「サイトの情報量」の順となりました。

不動産の賃貸・売買手続きでオンライン化したい手続き


▶全年代、賃貸・売買ともに「問合せ」が1位。賃貸と売買の手続きを比較すると、どちらの場合も賃貸の方が5~10%オンライン化の要望が高いという結果が得られました。また、「すべて対面が良い」と答えた人の割合は、売買が賃貸の2倍以上となっています。

不動産の契約時に電子契約を使った経験について


▶電子契約の良くなかった点として、「メール/SMSが届かず手間」と回答した人が多く、不動産会社側が「電子契約業務に慣れていない」ことが想像できます。
また、41.4%が回答した「契約書が見づらかった」に関しては、エンドユーザーの75.0%が「スマートフォン」を電子契約に利用していることも、契約書が見づらかった理由と推測されます。

電子契約に対する満足度・今後の意向


▶「どちらかといえば満足」「とても満足」と答えたエンドユーザーは96.4%と、非常に高い結果となりました。また、賃貸、売買の場合ともに使いたい理由としては「契約手続きを早く終わらせたい」が1位、使いたくない理由としては「紙じゃないと不安」が1位となっています。

不動産の契約業務、手間も費用も削減したい...

不動産業会社調査結果

業態別の電子契約の導入・利用状況


賃貸管理会社への調査

電子契約の導入状況(管理戸数別・従業員数別)


電子契約を利用した経験について(賃貸管理会社)


▶「どちらかといえば満足」「とても満足」と答えた賃貸管理会社は77.7%。エンドユーザー(満足96.4%)と比較すると若干満足度が下がります。

▶電子契約締結にかかる期間については、紙の場合は約80%が4日以上、電子契約の場合は約77%が3日以内と、契約にかかる時間が大きく短縮できています。
導入したい理由(下記表を参照)でも「契約にかかる期間の短縮」が約80%と最も多く、想定と実際のインパクトが一致しています。

電子契約を導入したい/しない理由(賃貸管理会社)


▶導入したい理由では「作業量の削減」が約70%で3位ですが、導入で感じたメリットでは約39%と低い数字になっています。想定と実際のインパクトが一致していないことがうかがえます。
これは電子契約に完全に移行できない理由(業務フローの問題、仲介会社・保証会社や家主とのやりとりの問題など)があり、二重運用をしている会社が現状多いことが課題と思われます。

▶導入しない理由では「導入の必要性を感じない」が1,000戸未満の会社ではもっとも多い理由になっています。日々の契約業務がそこまで多くない小規模会社ではニーズが少ないと思われます。

賃貸仲介会社への調査

電子契約の利用状況


電子契約を利用した経験について(賃貸仲介会社)


売買仲介会社への調査

電子契約の利用状況


電子契約を利用した経験について(売買仲介会社)


調査概要

調査期間:2023年4月17日(月)~2023年5月9日(火)
調査機関:自社調査
調査対象:〈エンドユーザー〉いえらぶポータル利用ユーザーや当社SNSフォロワーなど、〈不動産会社〉いえらぶCLOUDを利用クライアントなど
有効回答:〈エンドユーザー〉1,542件、〈不動産会社〉475件
調査手法:インターネット調査

本調査のプレスリリースはこちら
※本調査結果を引用・転載される際は、「株式会社いえらぶGROUP調べ」と出典を明記してご利用ください。

不動産特化の電子契約「いえらぶサイン」について

「いえらぶサイン」開発責任者コメント

2022年5月18日の改正宅建業法の施行により、不動産取引の電子契約が全面解禁されてから間もなく1年が経ちます。1年前と比べて、当社の提供する電子契約サービス「いえらぶサイン」の導入企業数やサービス利用件数は順調に拡大を続けています。
一方で本調査結果からも分かる通り、不動産業界全体としては電子契約が普及しているとは言い難いです。しかしエンドユーザーのニーズは無視できないほどに高く、電子契約はエンドユーザーに選ばれる会社になるうえで持っておくべき選択肢のひとつになります。
当社としてはこの調査結果を広く不動産会社様に周知し、電子契約導入を推奨していくとともに、より導入しやすいサービス開発を進めてまいります。

「いえらぶサイン」とは

公式サイト:https://ielove-cloud.jp/lp/sign/

いえらぶGROUPが提供する不動産業特化の電子契約システムです。導入後は、賃貸借契約の締結・更新・解約業務をすべてオンライン上で行えます。また、当社が提供する基幹システム「いえらぶCLOUD」に依存せず、現在ご利用の基幹システムと連携してご利用いただけます。

【7つの特徴】
・オンライン上で入居・更新・退去に関するすべての契約書類の締結・保管が可能
・家主、仲介会社、宅建士、連帯保証人などが関わる複雑な契約フローに対応
・賃貸借契約と合わせて交わされることの多い保証委託・保険契約、その他同意書類にも対応
・契約書のひな型は契約ごとに指定でき、現在と同じものを利用可能
・契約者の更新意思確認、本人確認書類取得はSMSの一括送信で可能、ペーパーレス化を実現
・総務省・法務省・経済産業省・財務省から認可された電子署名、認定タイムスタンプを付与可能
・基幹システムの種類を問わず、電子契約システムのみの導入も可能

不動産会社の電子契約いえらぶサイン

株式会社いえらぶGROUP

この記事を書いた人株式会社いえらぶGROUP

いえらぶGROUPは、住業界にイノベーションを起こし、誰もが安心して住まい選びができること「いい家、選ぶ」を実現します。

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