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【不動産業界賢者インタビュー】志不動産志賀裕一代表:アフターコロナ時代を勝ち抜く方法



今回は葛飾区で売買をメインに手掛ける志不動産株式会社の代表取締役の志賀裕一さんにアフターコロナの不動産業界の生き方についてお話を伺いました。

─ 志賀社長の会社は緊急事態宣言後の4月、5月はコロナの影響はありましたでしょうか。

志賀社長:やはり物件が動かなかったです。そして逆に6月は良かったです。よく動きました。

─ そうなんですね。私も様々な不動産会社に取材させていただいて賃貸の会社様も売買の会社様も緊急事態宣言明けから物件が動き出して例年よりも良いというお話を沢山伺いました。

志賀社長:逆に4月、5月は売却の相談が多かったです。住宅ローンの支払いが苦しくなるかもしれない等、コロナの不安からか買いたいという相談よりも売りたいというお客様が多かったんです。

─ なるほどですね。マスコミでも住宅ローンの支払いがコロナの影響で厳しくなった方が多いと報道されています。日経新聞によると住宅ローンの返済相談をする人は急増しているそうです。住宅金融支援機構では2月はわずか15件だった相談件数が、3~5月に2250件になりインターネットの住宅ローン相談のモゲチェックも借り換え相談が3~5月は約1600件と過去最高の水準という事です。買取業者の動きはいかがでしょうか。


志賀社長:これはチャンスだと買いに動く会社と先が見えないから控えておこうという会社に分かれています。

─ そうなんですね。住宅ローンが払えなくて売りに出される物件が増えてくれば、市場に出ている物件の数が増えるので、不動産価格は下がっていくのでしょうか。実際今、価格は下がっているのでしょうか。

志賀社長:下がってないと思います。変わってないです。不動産売買はコロナ関係無いのではないでしょうか。賃貸もこの時期にわざわざ引越す必要も無いと考える人が多いと思います。切羽詰まった人は別ですが、引越代もかかりますしね。今よりスペックの低い安い物件にすぐ引越す人は少ないのではないでしょうか。

─ なるほどですね。リモートワークが一般化するのか、しないのかというお話がありますが、この部分はいかがでしょうか。リモートワークが日本でも定着するのであれば東京から郊外に出ていく人が増えて行って東京の物件価格は下がると見るか、結局コロナの猛威が収まればリモートワークを推奨する会社はほぼ無くなり元通りになるのか。通勤するのが当たり前という以前と同じ状況に戻れば都心の物件の価格は下がらないという意見もあります。

志賀社長:結論から言うと都心の物件の価値は下がらないと思います。ZOOMなどのリモート会議の登場で今まで会わなければいけないと思っていた場面でもリモート会議で充分だと分かったという収穫は大きかったと思います。ただ、それは携帯電話が出てきたときに外出中でも電話でやりとりが出来るようになったという画期的なツールだったわけですが、それで都心に住む人が減ったかというと減ってない。それと同じでZOOMは今までメールと電話とチャットと会ってやりとりするという選択肢の中に、またひとつ便利な選択肢が増えたというだけなのではないでしょうか。

─ なるほどですね。不動産取引においてはZOOMの存在はいかがでしょうか。良い影響は出てますでしょうか。

志賀社長:不動産会社の人も一般の人もやっぱりITリテラシーに差があったり、どうしてもZOOMでは伝わり切らない部分もあったりしますので影響は限定的だと思いますね。

─ なるほどですね。志賀社長の仕事の量で言うと例年と今年は比較していかがでしょうか。


志賀社長:不動産業は昨対比で110%、コンサル業は200%でとても忙しいです。(笑)

─ なるほどですね。コンサル業というのはどのようなものでしょうか。

志賀社長:ECサイトのプロデュースやSNSでのマーケティングのコンサル等です。最近だとお客様のYouTubeもコンサルしていて短い期間でチャンネル登録が1万3000まで伸びたケースもありました。

─ それは凄いですね。YouTubeメインで稼いでいくという事ではなく事業を成功させるための一つの手段としてYouTubeを活用するという事でしょうか。

志賀社長:その通りです。ユーチューバーにこれからなるのはとても大変だと思いますが、専門家としてのユーチューバーはアリだと思います。

─ なるほどですね。テキストのコンテンツと動画のコンテンツで同じものを用意してあるというサイトは楽待などもそうですが増えている気がします。


志賀社長:その通りです。テキストで読みたい場合と動画で見たい場合もあるし、テキストの方が頭に入ってくる人もいれば、動画の方が良いという人もいます。これからは両方必要だと思います。

─ なるほどですね。コンサル業の集客はどうされているのですか。

志賀社長:全て紹介です。ありがたいことに不動産業も今、全て紹介です。

─ それは凄いですね。

志賀社長:車のディーラーや保険の営業さんより取り扱っている物の値段からしたら不動産業界のレベルは高くなければいけないと思いますが、そうなっていないと思います。なので回りのレベルがそんなに高くないので紹介が貰える。選んでもらえるということだと思います。とても喜んでもらっています。

─ そうなんですね。それだけ信頼出来る営業担当が不動産業界には少ないということですね。何故、こうなったのでしょうか。海外では医者や弁護士と同じくらい不動産エージェントも地位が高いと言われています。

志賀社長:戦後、焼け野原で地主とそうじゃない人が居て、その間に反社会的組織が入ってきて好き勝手やって、それを取り締まるために宅建業法が出来て、その宅建業法がずっと変わっていないことが原因かもしれませんね。

─ なるほどですね。一般消費者から見ると不動産会社の人は悪い人というイメージがいまだにあるのはそのせいかもしれませんね。このサイトは不動産業未経験の方で不動産開業をしてみたいという方も沢山見て頂いているのですが、志賀社長はどのようにして不動産会社の社長になられたのでしょうか。

志賀社長:元々、バンドやりながら飲食店でアルバイトしていました。24歳の時にまさひろ商事で友人が働いていました。手伝ってほしいということで私がまさひろ商事に入ったのが、不動産業界で働くようになったきっかけです。

─ そうなんですね。まさひろ商事時代はどのような仕事をされていたのでしょうか。

志賀社長:まさひろ商事は足立区の歴史のある不動産会社で、賃貸管理がメインだったのですが、私が宅建士の免許を取って売買部を作って、火災保険をやりだしたり、土地の有効活用を地主に提案したり、成年後見制度を勉強して手掛けたり、そういうことをやり出しました。

─ そうなんですね。素人から初めて、誰も社内で教えてくれる人がいない中で新しい事業をどんどん手掛けていけたのは何故だったのでしょうか。

志賀社長:自分の成長が目に見えてわかるのがその時はとても面白かったんです。そんな中で上尾の会社が新築一戸建てを仲介手数料無料で上手くやっているというのを知って、自分でもやってみたのがいえらぶさんとの付き合いの始まりでした。SEOが強いですって鈴木さんが飛び込みで訪問してきて、でも1ページ目に上位表示しているサイトでいえらぶさんのサイトが無いよって言ったんです。それでそのワードで1ページ目に表示させられたら話を聞くから、それから来なさいって追い返したんです。そうするとだいたいどこの会社も2度と来ないのですが、鈴木さんは1ヶ月後に本当にそのキーワードで1ページ目に表示させられましたって言って来たのです。これは凄いなと思っていえらぶさんと契約しました。


─ そうだったんですね。あの当時、どれくらい弊社で作らせていただいたサイトから成約があったのでしょうか。

志賀社長:良い時は月間2本から3本くらい成約が出てました。

─ そうなんですね。通常売上の10%の広告費用までは問題無いと言われている中で月5万~6万円のシステム利用料に対して200万円から300万円の仲介手数料が稼げていれば、2%~2.5%ですから大成功ですよね。

志賀社長:そうですね。その後、似たようなサイトが出てきて下がってきましたが新しい事をなるべく早く手をつければ今のYouTubeとかもそうですが成功出来る可能性は高いですよね。

─ なるほどですね。まさひろ商事を辞めて独立されたときに個人事業主でやっていく事や合同会社での会社立ち上げも選択肢にあったと思いますが株式会社で会社を立ち上げられたのは何故だったのでしょうか。

志賀社長:やはり信用という部分が一番大きいですね。


─ なるほどですね。独立してみていかがでしょうか。

志賀社長:良い面で言うとやりがいがサラリーマンとは全く違います。

─ なるほどですね。会社だと何か成功したときに成功した一部が自分の成果ですが、自分でやっている場合だと全て自分の成果なわけですよね。ただ逆に何か失敗したときは全部自分の責任になるということですよね。独立して失敗する人はどういう人でしょうか。

志賀社長:二面性がある人は駄目だと思います。

─ なるほどですね。結局、人から人に話しは伝わって、その人の本性がバレて信頼が得られなければ仕事も得られないということですね。人生において目標があった方が良いという人と目の前の仕事に全力投球していれば良いという人がいますが志賀社長はどう思われますでしょうか。

志賀社長:私は後者ですね。尊敬する中村文昭さんという方が言っています。自分のおかれたフェーズごとに頑張っていれば、それにあった役割を与えてくれる。目の前の相手を喜ばせることに全力であれば道は自ずと開けるということだと思います。例えば医者になりたいとか、そういう明確な目標を持つ事も悪い事ではないと思います。ただ、その目標を達成するための過程が自分でやってて辛いのであれば、その目標は間違っているのかもしれませんね。

─ なるほどですね。今回のこの記事はアフターコロナ時代の仕事との向き合い方の参考になると思います。本日は色々なお話を聞かせて頂きまして本当にありがとうございました。

志賀社長:ありがとうございました。


【お知らせ】不動産会社だけでなく大家さんやIT関係の企業など不動産業界に関係している方でこのブログの読者のためになるお話を聞かせて頂ける方を探しています。これからの不動産業界について取材を受けて頂ける方はご連絡を頂けましたら幸いです。

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この記事を書いた人いえらぶコラム編集部 谷

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いえらぶの前はtoCの営業を5年経験。いえらぶ社員として10年以上経過。累計不動産会社訪問件数3,000件以上。協会団体、ポータルサイト、不動産関連商品会社との渉外対応多数経験。自主管理一棟アパートオーナーとしても5年以上経過。

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