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【必読】不動産未経験でも開業は可能か
今回は不動産業界で働いた経験が無くても不動産会社を開業し成功出来るのか、というお話です。
結論から申し上げますと不動産業界を社員として、若しくはアルバイトとしてでも経験しておいた方が良いが、出来なくもないです。
ポイントは営業が出来るかどうかという部分です。不動産の営業じゃなくても良いので営業経験があれば、つまり自分で数字を作る事が出来れば不動産業界未経験でも成功は可能だと思います。
営業経験が無い事務方のサラリーマンだった方が、社員2名を雇用し不動産会社を立ち上げたが、半年程度で会社を閉じなければならない状況になったケースを知っています。この会社は社員2名も社長も、誰も営業経験が無い人達でした。
逆に不動産会社での経験は無いが、他の業界で、その業界でトップシェアの会社で全国でTOP営業マンだった方が、あるキッカケで、その業界を離れ不動産業界に飛び込み、あるFCに加盟し、そのFCで不動産業界の様々なノウハウを学び成功した人が居ます。
つまり事務的な事は後からでも出来るようになります。
賃貸仲介であれば比較的、簡単に覚えられるでしょう。
賃貸管理は様々なケースが想定外に日々起こりますが、それらは都度覚えていくというイメージです。
売買仲介も様々なケースが起こります。例えば相続絡みだったり、中古の場合、物件に問題があったり、物件に問題が無くても周辺環境に問題があったり、物件購入希望者が買える状況になかったり、、、、。
これらも毎回、問題をクリアしていくだけです。ネットでググって、知人に聞いて、士業に聞いて、どうにかなるものです。
ただ、営業力は一朝一夕につくものではありません。
更に問題なのは、売買の場合、不動産は高級ブランドより、高級時計より、高級車より高額だという事です。 たまに、そこを理解しないであっさり買ってくれる一般消費者も居ますが、大多数は人生で一番大きな買い物なので、かなり慎重になって居ますので、そう簡単に売れる事は無いと思った方が良いでしょう。
棚ぼた的に簡単に売上が確保出来る世界ではありません。財閥系の不動産会社の看板を背負って居ても、厳しい状況で不動産業界を後にする人は少なくありません。
また、売買の場合はシングルの方が自分の為に買うケースは稀で、ほぼファミリーを相手にすることになります。 ファミリーの中で説得しなければいけないのは、購入に関してご理解いただけなければならないのは旦那様と奥様だけではありません。 多くの場合、旦那様と奥様の両親が費用を負担するという事で、口を出してきます。 自分の子供の事を心配して、孫の事も心配して、その物件にするべきじゃない、こういう視点で探した方が良いなど、アドバイスをしてきます。
つまり、ご夫婦のご両親がご存命だった場合、最大6人の大人に納得頂ける物件を提案しなければなりません。
また、その中で建築関係に詳しい方も居れば、金融関係に詳しい方も居る可能性もあります。
もっと言えば自然環境や気象や地層に詳しい方も居る可能性があり、この崖の下の家は危ないなど良かれと思ってアドバイスしてくるでしょう。
その時、必要なのは逃げない姿勢、ごまかさない姿勢、誠実な人間性だと思います。
話をまとめると、不動産業界で成功するには、営業力は必須であるということです。
更に、次に必要なものは何かと言うと、資金力だと思います。
どういうことか言うと資金力が無ければ、無理矢理、お客様のニーズに合わないものを提案し、売りつけてしまう可能性があるという事です。これを繰り返し行えば当然、口コミで良い評判が広がったり、リピートさんが出来る事も無く、どんどん経営は苦しい状況になっていきます。
そして、最後に必要なのが不動産知識だと思います。
よって不動産業界を生き抜くための3つの大切な事は下記になります。
1.営業力
2.資金力
3.不動産知識
資金力は営業力が飛びぬけてあれば問題無いでしょうか、営業力がそこそこであれば、資金力が大切になってきます。
不動産業界未経験で開業される方は、是非、慎重に。
とは言え、やりたいときにはやってみるで良いと思います。
万が一失敗しても、失敗が大きければ大きい程、そこから得られる学びもまた大きいと思います。