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次世代モバイル通信「5G」が賃貸管理業界に与える影響を考えてみた
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最近よく聞く「5G」ってなに?
2020年の実用化に向けている「5G(第5世代通信)」。最近ニュースなどで耳にする機会も多くなってきたように感じます。
しかし、5Gってそもそも何なのか?5Gが実現化したらどうなるのかを理解できている人はまだあまり多くないかもしれません。
今回は、5Gの内容や賃貸管理業界に与える影響について考えていきたいと思います。
そもそも「〇G(第〇世代通信)」って何なのか?
現在に至るまで、1G~4Gまで世代が流れています。
「〇G(第〇世代通信)」は、その世代ごとの通信の特徴や進化を説明したものです。
まず、今までの歴史を振り返ってみましょう。
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・1G(1985年~):アナログな携帯電話通信
携帯電話も肩掛けで大きなものだったが、固定電話から脱却した点ではパイオニアである
・2G(1993年~):デジタル化された通信
ネット通信やメールの接続が可能に。通信料も大幅に下がり、一般家庭にも広まった
・3G(2001年~):高速データ通信
3Gは聞いたことがある人も多いかもしれません。
通信の国際規格が定まり、3Gが登場。通話品質も向上し、データ通信高速化が進んだ。動画やPCサイトの閲覧がストレスなくできるようになった。
・4G(2010年~):スマートフォン用通信
3Gよりさらに大容量・高速化通信が進む。現在主流となっているため、スマホの上部に表示されている人も多いのでは。スマホの普及にも大きな影響を与えた
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「5G(第5世代通信)」とは?
今までの歴史を見ると、5Gになるとさらに高速化通信が進むだけなのか、と感じる方もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。
5Gの特徴は「高速大容量」「低遅延」「低コスト/省電力」「多接続」です。
5Gの影響で、IoT化(身の回りのあらゆるアイテムがワイヤレスでネットワークに繋がる)が加速して、今までの生活を一変する可能性も秘めているのです。
遅延が少なくなればウェブ上でのテレビ電話やスポーツ中継などにも好影響がでますし、車の自動運転や医者の遠隔診療・手術も可能になると予測されています。
「5G」が賃貸管理業界に与える影響は?
5Gが実現化されることで、今までになかった未来が訪れる可能性があることがわかりました。
では、賃貸管理業界に与える影響はどのようなものがあるのでしょうか?
スマート家電が当たり前に
IoT化が進むことで、スマート家電が当たり前になっていきます。
家具家電付き物件は今でもありますが、もしかすると「スマート家具家電付き物件」のように付加価値をつけて募集する世の中が一般的になるかもしれません。
また、不動産業者側もスマートロックや内見予約が当たり前になることで、今までのような直接のやりとりが多い業務に手が取られなくてもよくなるかもしれません。
内見の遠隔化が可能になり、お部屋探しがより便利に
低遅延が進むことで、今までは直接見に行っていた内見を、遠隔地から可能になる可能性が高いですね。
現在はパノラマ・動画・VRなど、用意したコンテンツを見ることができるようになりましたが、それらは過去の情報であることに変わりはありません。内見の遠隔化では、実際に不動産会社のスタッフが訪問して、テレビ電話等で入居希望者とつなぐことで、リアルタイミングで内見を行うことができます。また、VRも併用することで、実際に内見している感覚に近いことも行えると思われます。
駅徒歩距離の重要度が下がるかもしれない
これはさらに未来の話かもしれませんが、自動運転が世の中の一般的になれば、車の免許を持たない人でも簡単に車移動ができる世の中がくるかもしれません。また、現在の有人のバス・タクシーではなく、無人バス・無人タクシーが一般的になれば、より移動が便利な世の中が来るかもしれません。そうすると、駅徒歩距離の重要度が今と変わる未来が来る可能性は決して低くはないでしょう。
まとめ
次世代モバイル通信「5G」が賃貸管理業界に与える影響を考えてみました。
今では当たり前のスマホも、昔はガラケーでしたし、そのガラケーも昔は大きな電話機で肩にかけていたわけです。賃貸管理業界も今のままが続くことは誰も保証はしてくれません。変化に柔軟に対応できるように意識をしていおくことが重要です。
また、直接は不動産に関わるニュースではなくても、間接的に影響がくる可能性は大いにあります。常に新しいニュースをキャッチアップして、業務に活かしていけないかを考えていければと思います。