2025年9月17日(水)に実施された賃貸住宅業界最大のイベント「賃貸住宅フェア2025in東京」にて、当社執行役員の三津田貴紀がセミナーに登壇しました。セミナーでは、「いえらぶCLOUD」をはじめとする不動産業務支援サービスを営業の第一線で拡販している三津田が、生成AIの導入メリットから実際の活用方法、現場への定着までの道筋をより実践的な視点で解説しました。

本記事では、当日の要点を振り返りながら、セミナー内容をレポートします。

■登壇者紹介

株式会社いえらぶGROUP 執行役員 三津田貴紀
2014年、フィールドセールスとして入社。営業の第一線で成果を重ね、組織拡大と仕組みづくりの両面で実績を築く。2017年度下半期から2018年度にかけて3期連続でトップセールス賞を受賞。2019年度より新規営業部の課長としてメンバー育成と戦略推進を担い、2020年度からは同部門全体を統括。2024年に執行役員に昇格。事業成長を牽引する営業戦略の立案と実行をリードしている。明治大学経営学部卒。

■賃貸業務を圧倒的に効率化 生成AI活用のリアルと可能性

生成AIは「不動産業務を支える実践的なパートナー」

いえらぶGROUPは、生成AIを「不動産業務を支える実践的なパートナー」と位置づけています。

・業務効率化だけでなく、現場での実用性と顧客満足度向上を重視
・単なる最新技術の導入ではなく、現場課題に即した実践的なソリューションを開発・提供
・お客様の成功と、不動産業界全体の進化を促進

することで、お客様の成功と不動産業界全体の進化を支援しています。

生成AIの利用状況と行動の変化

ChatGPTやGoogle Geminiといった生成AIの普及は、社会全体に大きな変革の波をもたらしています。AI技術の競争が激化する現代において、企業はAIを単なるツールではなく、「どう共存していくか」という視点を持つことが重要です。

不動産会社を対象に「生成AIを業務で利用していますか?」という質問をしたところ、約60%が生成AIを業務に「利用したことがない」、または「ほとんど利用していない」と回答しました。

一方、「今後、生成AIを業務で利用したいですか?」という質問には71.6%が「利用したい」と答えており、多くの不動産会社がAIの可能性に期待を寄せていることがわかります。この結果から、不動産業界におけるAI活用はまだ黎明期にあり、今後の導入が急速に進む大きな潜在力があるといえるでしょう。

不動産業界の課題とAIによる解決

不動産業界では、物件入力や契約書作成、顧客とのやり取り、紙書類の管理といった、時間と手間のかかる定型業務が課題となっています。特に繁忙期には、これらの雑務に追われ、本来注力すべき顧客対応やオーナーとの関係構築がおろそかになりがちです。

AIはこうした課題を解決する鍵となります。たとえば、物件情報や間取り図の自動作成、チャットボットによる顧客対応、契約書のドラフト作成など、多岐にわたる業務を効率化できます。さらに、退去立ち合いといった複雑なプロセスもAIで自動化するサービスも登場しています。

契約書のような複雑な文書も、AIが簡単に作成できるようになりました。難しい言い回しや専門的な内容も、AIに繰り返し学習させることで、文脈を理解した上で適切な回答を生成します。

新しいシステムを導入する際、「使いづらい」といった不満の声はつきものです。しかし、興味深いことに不動産会社を対象にアンケートを取ったところ、AIに関しては「特に課題を感じなかった」という回答が最も多かったのです。これは、初期のAIと比べて機能が大幅に向上し、日々の業務でストレスなく使えるレベルに達しているからだと考えられます。

AI導入の課題と組織への定着

AI導入の懸念点として、「機密性」や「精度と信頼性」などが挙げられます。ChatGPTのようなサービスでも、設定によっては学習モデルにデータを使わないようにすることが可能です。また、精度については、AIの進化によって徐々に改善されていますが、最終的に人間が確認する必要があります。

AIが雇用を奪うという懸念もありますが、定型業務をAIに任せることで、人間がより創造的な対人業務や組織づくりに集中するべきです。

AIを導入しないことには大きなリスクがあります。他社がAIで業務時間を短縮している中、自社だけが遅れてしまうと、競争力が低下します。また、AIを使いこなす若い人材の獲得にも影響が出るでしょう。

AIを導入し、現場に定着させるためには、以下の実践的なステップが有効です。

・小さく始める: まずは物件紹介文の自動生成など、特定の業務に絞って試験的にAIを導入し、効果を検証する。

・統合型の仕組みを選ぶ: 個別のツールを導入するのではなく、既存のCRM(顧客管理システム)などと連携できる統合プラットフォームを選ぶ。

・教育・サポートを整える: AIを使いこなせるよう、導入前後の研修やトレーニングを実施する。

・ガイドラインを制定:機密性の高い顧客情報などをAIに入力しないといったルールを策定し、従業員に周知徹底する。

いえらぶは生成AIの現場定着を徹底サポート

いえらぶGROUPの目的は、AIを単に提供することではなく、現場に確実に定着させることです。多くのサービスがありますが、実際に使われて利用率が上がらなければ、それはお客様にとって価値がありません。

私たちは、AI導入の最初から最後まで、一気通貫で伴走し、定着までを徹底的にサポートします。このサポートこそが、不動産会社にとって最も重要なポイントだと考えています。

私たちが提供する様々なAIサービスを通じて、不動産業界の働き方を変革し、より効率的で生産性の高い業務を実現できるよう支援していきます。

最後に、関連記事も併せてご確認下さい。
AI時代に問われるのは、“使えるか”ではなく“どう使うか”──「生成AI時代の人材育成」セミナーについて解説
https://www.ielove-group.jp/blog/detail-04862

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