不動産業界特化のDX支援サービスを展開する、株式会社いえらぶGROUP(本社:東京都新宿区、代表取締役:岩名泰介、以下「いえらぶGROUP」)は、部屋探し・家探しをしているエンドユーザーに対して「生成AIに関するアンケート調査」を実施しました。有効回答967件の調査結果を発表します。

調査の背景

不動産会社を対象に実施した「生成AIに関するアンケート調査」に続き、今回はエンドユーザーを対象とした生成AI調査を実施いたしました。
生成AIは、業務効率化の領域にとどまらず、日常生活においても活用シーンが広がっており、誰もが触れる機会のある技術となりつつあります。

こうした背景を踏まえ、エンドユーザーにおける生成AIの活用状況と課題を明らかにするため、「生成AIに関するアンケート調査」を実施しました。

▽不動産会社を対象とした「生成AIに関するアンケート調査」はこちら
生成AIを業務で利用している不動産会社は41.4%!|いえらぶ調べ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000607.000008550.html

アンケート調査サマリー

1.生成AIの利用率、34.0%が利用していると回答、20代以下~30代の利用率が高い結果に
2.活用している生成AIツール、1位はChatGPT(OpenAI)で70.3%!
3.AIエージェント(※1)を活用している人は5.3%!認知の拡大がカギに
4.今後、生成AIを利用したいエンドユーザーは25.5%という結果に

1.生成AIの利用率、34.0%が利用していると回答、20代以下~30代の利用率が高い結果に

「生成AIを業務で利用していますか?」と質問したところ、「利用したことがある」という回答は34.0%、「利用していない」という回答は66.0%という結果となりました。

年代別に見ると、「ほぼ毎日利用している」と回答したのは、主に20代以下・30代に多く見られました。
一方で、20代以下の中にも「利用したことがない」と回答したユーザーが一定数おり、同じ世代の中でも利用状況には差があることがわかります。

2.活用している生成AIツール、1位はChatGPT(OpenAI)で70.3%!

生成AIを利用したことがあるエンドユーザー(※2)に、「活用している生成AIツールを教えてください」と質問したところ、「ChatGPT(OpenAI)」が70.3%と圧倒的な利用率を示しました。
次いで「Gemini(Google)」が31.0%、「Copilot(Microsoft)」が16.8%と続き、不動産会社を対象とした前回調査と同様の結果が見られました。

なお、「AIが作成した記事について、どのように感じますか?」という質問も合わせて行ったところ、「少し違和感はあるが、読むには問題ない」が42.7%と最も多く、一方で「信頼性に不安がある」という回答も37.9%と高い割合を占めました。
各ツールの精度は日々向上しているものの、読み手に与える印象や信頼性の面では依然として課題が残っており、ツールの選定や活用方法には工夫が求められそうです。

生成AIを活用することで感じたメリットとしては、「知識や発想の幅が広がる」が最多で57.3%、次いで「作業効率が上がる」(55.4%)、「時間の節約になる」(54.7%)という結果となりました。

不動産会社を対象とした前回調査では「作業効率の向上」が最多だったのに対し、エンドユーザーにおいてはアイデアの着想や情報収集といった創造的な場面での活用が多いことが明らかとなりました。

課題点としては、「応答や生成結果の正確性」という回答が51.6%と多く、次に「求める回答にならない」が42.9%、「プライバシーやデータの安全性」が38.9%という結果となりました。

3.AIエージェントを活用している人は5.3%!認知の拡大がカギに

「AIエージェントを活用していますか?」という質問をしたところ、「活用している」という回答が5.3%、「活用していない」という回答が26.9%となりました。
一方で、「AIエージェントについて知らなかった」(29.0%)、「名前は知っているが使ったことはない」(27.8%)といった回答も多く、実際の活用以前に、認知そのものが十分に浸透していない現状が明らかになりました。

実際、「AIエージェントってChatGPTと何が違うの?」という声も少なくありません。
ChatGPTのような生成AIが“会話するAI”であるのに対し、AIエージェントは“目的に応じて自律的に行動するAI”という位置づけで、タスクの実行や意思決定の補助など、より実務に踏み込んだ使われ方が期待されています。

今後、AIエージェントの利用拡大に向けては、まずは認知の向上が重要なポイントとなりそうです。

4.今後、生成AIを利用したいエンドユーザーは25.5%という結果に

「今後生成AIを利用したいですか?」という質問をしたところ、「利用したい」と回答した不動産会社は67.0%、「利用したくない」という回答は33.0%という結果となりました。

生成AIをまだ利用していないエンドユーザー(※3)にその理由を尋ねたところ、「使いこなす自信がない」が57.5%と圧倒的に多く、次いで「AIについてあまり知らない」(52.0%)という回答が続きました。

この結果から、生成AIの活用においては、技術そのものの進化だけでなく「使いやすさ」や「導入ハードルの低さ」が重要な要素となることが明らかになりました。
ツールの操作性向上や、ガイド提供などが今後の利用拡大の鍵を握ると考えられます。

■いえらぶGROUP 執行役員 和田健太郎 コメント

生成AIは、これまで専門的な分野で使われるイメージが強かったかもしれませんが、今では日常生活の中でも少しずつ身近な存在になってきています。
30代以下は、「検索するよりも、AIに聞いた方が早い」といった意識も広がりつつあり、情報収集の手段として“ググる時代”から“聞くAI”への移行が進んでいることがうかがえます。
今回の調査では、すでに活用している方からは「知識や発想の幅が広がった」という前向きな声が多く聞かれた一方で、「使いこなせるか不安」「よく分からない」という声も多く見られました。

いえらぶGROUPでは、こうしたユーザーの声を受け止めながら、誰にとっても使いやすく、安心して取り入れられるようなサービスの開発に取り組んでいます。

今後も、より便利で身近な存在となるよう、機能の改善とサービスの向上に努めてまいります。

▼いえらぶーむ連載記事:AIで変わる不動産業界――変革の波に乗るSaaS戦略
https://www.ielove-group.jp/blog/detail-04828

調査概要

調査期間:2025年5月12日~2025年5月23日
調査機関:株式会社いえらぶGROUP
調査対象:【エンドユーザー】「いえらぶコラム」読者や当社SNSフォロワーなど
有効回答:【エンドユーザー】967件
調査手法:インターネットアンケート調査

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